『33人のスイマーによる「イルカハラスメント」が発生』

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29日、アメリカ・ABCニュースが報じたのは33人のスイマーによる「イルカハラスメント」です。

ハワイ島の沖合をドローンで撮影した映像には、逃げるイルカを執拗に追いかける海水浴客の姿が。

ハワイ州当局がパトロール中にこの行為を発見。「攻撃的に追いかけ、嫌がらせをした」として、このグループの33人に警告。その後、陸に上がった所で厳重注意しました。

ハワイの一部の地域では、2年前から、イルカと45m以内で一緒に泳ぐことを法律で禁止。
その理由は、イルカの生態にあるといいます。

ホエールウオッチング協会の辻井浩希氏によると、映像のイルカは、体長約2メートルで長いくちばしが特徴の「ハシナガイルカ」。比較的、海水温度が暖かい海に生息するイルカで、「夜行性」だといいます。

日本クジライルカウォッチング協議会 高橋智子理事:
夜の間に沖でエサを取っていて、昼の間は沿岸域で休息を取っている。私たちが見るのは日中になるんですけれども、実はそのときは彼らは、休息している状態なわけです。

現地メディアによると、この接近禁止の法律も、日中イルカが十分休息できなくなることを防ぐために施行されたということです。

ホエールウオッチング協会 辻井浩希氏:
人間活動によって、その休息の時間がかく乱されてしまうことによって、何かしら負の影響というのが、出てきてしまう可能性がある。休息時間が減少しているという報告もされています。

(めざまし8 3月31日放送)