雪崩により約1カ月半、全面通行止めとなっていた山形・飯豊町の県道が、3月20日から通行できるようになった。迂回を強いられていた住民からは、安堵(あんど)の声が聞かれた。

地域住民に必要不可欠な道路が通行再開

飯豊町の中心部と中津川地区を結ぶ県道・米沢飯豊線は2月1日、道路脇に積もった雪が長さ約40メートルにわたって崩れ、全面通行止めが続いていた。

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この県道について県は、雪解けが進んだことや、道路と斜面の間に崩れ落ちた雪を受け止める空間を確保するなど対策が進んだとして、20日から片側交互通行に切り替えた。

通行が再開される午前11時にあわせ、車の列を作っていた中津川地区の住民たち。約1カ月半、川西町を通る大規模な迂回を強いられてきた。

中津川地区の住民男性:
通行止めは本当に不便だった。待ってました

時間になり、通行止めを示す看板・ゲートが撤去されると、何台もの車が県道を行き交っていた。

絶景スポット「白川湖」でも安堵の声

そして中津川地区にあるダム湖の白川湖は、雪解け水で満たされる4月中旬になると、絶景の「水没林」を目当てに多くの観光客が訪れる。

湖畔に立つ宿泊施設では、かき入れ時を前に通行が再開されたことを喜んでいた。

白川荘フロントサービス課・金子裕子さん:
待ちに待った開通でした。ことしは水没林の出現も少し早いかなと期待している。今まで通れなかった分、お客さまも待っていると思うので楽しんでほしい

県は当面、雪崩の発生場所付近に誘導員を置き、目視で安全を確認したうえで車両を通行させることにしている。また、通行できるのは午前6時から午後6時までの間で、夜間は全面通行止めが続く。

(さくらんぼテレビ)

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