8年前に日本に返還されたイギリス大使館の敷地が、皇居外苑の一部として公園に整備され、3月15日から一般公開された。

返還されたイギリス大使館の敷地が公園に
返還されたイギリス大使館の敷地が公園に
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この公園は、イギリス大使館職員の宿舎だった場所で2015年8月にイギリス大使館から返還され、環境省が整備した。広さは大使館面積の5分の1にあたる約7000平方メートル。

園内には2015年にイギリスのウィリアム王子が植えた桜「太白」が植樹された。

ウィリアム王子が植樹した桜「太白」の案内板
ウィリアム王子が植樹した桜「太白」の案内板

「太白」は20世紀初め、一時、日本から海外に持ち出され全滅したとみられていたが、その後イギリスで見つかり、日本に里帰りした品種。「太白」は咲くと白く、直径約5センチほどの大輪をつけるという。

イギリスから日本に里帰りした「太白」のつぼみ
イギリスから日本に里帰りした「太白」のつぼみ

このほか園内には、イギリス大使館の跡地であることが感じられるように、植栽、石垣、腰壁などが施されイングリッシュガーデンの様式が取り入れられている。

イングリッシュガーデン
イングリッシュガーデン

また、自然な景観に重きを置いたデザインが特徴で芝生エリアも広がる。

イングリッシュガーデン
イングリッシュガーデン

園の入り口に当たる門柱や園内の大きな樹木は、大使館当時のものをそのまま生かした。

大使館当時の門柱はそのまま
大使館当時の門柱はそのまま

イギリスをイメージした10種類以上のバラも植樹され、春には花の競演が楽しめるという。

イギリスをイメージしたバラ園
イギリスをイメージしたバラ園

入場は無料で休演日はなし。開園時間は季節によって異なる。

(開演時間:3~9月は9:00~17:00、10~2月は9:00~16:00)

経済部
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「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
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財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。