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2月23日、63歳の誕生日を迎えた天皇陛下は、一般参賀に臨まれました。
新型コロナウイルスの影響で、即位後最初の誕生日だった2020年から中止になっていため、今回がお代替わり後、初の「天皇誕生日」の一般参賀です。

「この冬も、多くの地域で大雪や厳しい寒さに見舞われました。被害に遭われた方々に、心からのお見舞いをお伝えいたします。寒さの中にも、日ごとに春に向かっているのを感じます。皆さん一人一人にとって、穏やかな春となるよう願っています。皆さんの健康と幸せを祈ります」

天皇陛下の長女・愛子さまにとっても初めてとなった、天皇誕生日の一般参賀。

柔らかい表情で手を振る愛子さま
柔らかい表情で手を振る愛子さま

新年の一般参賀では、少し緊張されていたといいますが、23日は、柔らかい表情で訪れた人たちに、手を振られていました。

淡いピンクのドレスに、帽子を合わせる装いをされた愛子さま。
皇室のファッションに詳しい青木淳子氏は、愛子さまの装いをこのように話します。

淡いピンクのドレスに、帽子を合わせる装いの愛子さま
淡いピンクのドレスに、帽子を合わせる装いの愛子さま

青木淳子氏:
全体のデザインは、シンプルで(格式が)高いものですが、首元と袖口に薄いオーガンジー(生地)が4段重ねになっていて、優しくフェニミンな装いです。今回はお帽子をかぶられていたということで、より皇族としての、成年皇族としてのお姿を、見る方としては実感するなと思いました。

胸元に刺繍の施された、ロイヤルブルーのロングドレス姿の雅子さま
胸元に刺繍の施された、ロイヤルブルーのロングドレス姿の雅子さま

一方、皇后・雅子さまは、胸元に刺繍が施されたロイヤルブルーのロングドレス姿。
青木氏によると、今回と同じものとみられるドレスを2022年の歌会始や、2021年の天皇陛下の誕生日の際にも着られていたといいます。

2022年 歌会始の雅子さま
2022年 歌会始の雅子さま

青木淳子氏:
このドレスというのは2020年、2021年2022年、1月や2月に着用なさっています。テレビや写真で見て「あ、あのドレス」と思われて、そこに親しみを持った方々もいらっしゃるのではと思います。毎年の定番にされることで結果として国民のみなさんが、親しみを持つということができるのではないかと思います。

皇后さまの着回しについて、フジテレビ皇室担当の橋本寿史解説委員は、皇后さまの「気遣い」が見えるといいます。

橋本寿史解説委員:
皆さま、やはり女性皇族の方々もですね。毎回服を作るというようなことは、ありません。
ですから、同じようなものをお持ちになり、また、それをアレンジされながら(使っている)。贅沢な生活をされているわけではなく、とても質素な形での生活をされているわけですから、そういうところまで気を使われているんだと思います。

装いも注目された、今回の一般参賀。皇族の皆さまは、全員、マスクを着用されて臨まれました。

橋本寿史解説委員:
今回も多分、陛下のご決断だと思うんですけれども。マスクをされたまま一般参賀に皆さん臨まれています。感染については、やはり両陛下とも気を緩めていらっしゃらない。

陛下が、マスク着用の判断をされたのは、大きく2つの理由があるといいます。

橋本寿史解説委員:
一番、大きいのは、やはりマスクを外すことになると、一般の国民に対しても、「もうマスクを完全にとっていいんだ」という、誤ったメッセージになるのではないかということも、気にされたのではないか、というふうに私は思っています。
(もう一つは)今回、一般参賀の方々に対しても、マスクというものについてお願いしているわけですから、自分たちだけ取っていいというようなことではなく、やはり国民に寄り添う姿の一つだったというふうに思っています。

(「めざまし8」2月24日放送)