パリオリンピック・パラリンピック開催まで1年半を切る中、大会組織委員会は競技種目を表す絵文字「ピクトグラム」を発表しました。

これまでの大会では、人の形がモチーフとなっていましたが、パリ大会では一転、競技の用具や競技場がデザインに取り込まれています。

柔道のピクトグラムは、畳の上で柔道着が対峙しているように見えます。


また、バドミントンはネットの上をシャトルが飛び交い、ボクシングは、リングの上でグローブが向かい合うようなデザインとなっています。

さらに、パリ近郊のベルサイユ宮殿で行われる予定の馬術競技については、馬のシルエットとヘルメットが取り入れられました。

こちらの、レコードディスクの上を靴がはねているように見えるピクトグラムは、パリ五輪で初めて正式競技に採用されるブレイキン(ブレイクダンス)です。

パラリンピックの車椅子バスケットボールでは、2つのゴールの間に車椅子とボールがデザインされました。
パリオリンピック・パラリンピックでは、あわせて62のピクトグラムが使われる予定で、パリ五輪組織委員会は、選手が使う用具にも敬意を示しながら、洗練された優雅なデザインにこだわったということです。

トニー・エスタンゲ組織委員会会長は会見で、「創造性を維持し、ユニークかつモダンでフランス的なものを作り上げた」と自信をのぞかせていました。
また組織委員会は、ピクトグラムの他に、パリ五輪を象徴するカラフルな装飾「大会ルック」も同時に発表しました。

これは、街中の建物などを彩るもので、ベーカリーや観光名所、「愛の国フランス」らしくハートなどをちりばめた、ユニークなデザインとなっています。
発表会見の翌日からパリ市内のスポーツ施設などへの設置を始め、3月末までに、500カ所を装飾するということです。



フランスでは、オリンピックに向けた準備が着々と進められています。
(画像:©Paris2024)