札幌市円山動物園のサル山で長らくボスとして君臨していた「中松(ちゅうまつ)」が2月2日に死んだ。

園では最高齢のサルで、サル山の力関係に変化が。今後のボスの座争いが注目されている。

ボス猿「中松(ちゅうまつ)」の死

八木隆太郎キャスター:
長年サル山を守ってきた中松を偲んで、献花台が設けられています。いかにボスとして愛されていたかが伝わりますね

2月2日、35歳で死んだ雄のニホンザルの中松。

この記事の画像(13枚)

ニホンザルの平均寿命は25年から30年ほどで、35歳の中松は人間で言えば100歳を超える大往生だ。

1987年生まれで、2008年から15年間にわたって群れの秩序を守ってきた。

来園者:
えー、ボスが

来園者:
サル山がどのように変わっていくのか。寂しいんだろうな

中松はどのようなサルだっただろうか。

ニホンザル飼育担当・石井遼太朗さん:
温厚で、やさしいサルだった。ここ数年は冬になり寒さが厳しくなると動きが鈍くなり、体に脂肪をつけられず寝室でじっと過ごしていた

早速"ボスの後継"争いが始まっている

サル山には現在42匹がいるが、後任を巡って早くも動きがみられるという。

序列はどうなっているのだろうか。

ニホンザル飼育担当・石井遼太朗さん:
今のところ『みさ次』というサルが第1位のオスの候補。オラオラしていて気が強く、体も大きい

後釜に最も近いナンバー2のみさ次。

現在26歳で中松と違い気が強い雄ザルですが、少し気になることがある。

ニホンザル飼育担当・石井遼太朗さん:
中松の死で精神的なダメージを負っているのかもしれない。サル山に順位の変動があるかもしれない

ナンバー2に異変が。中松が死んだあと元気がないというのだ。

そこで注目されているのが、中松の子とみられるサルだ。

ニホンザル飼育担当・石井遼太朗さん:
中松の子とみられる『ゆ絵次』というサルが第1位になるかもしれない。今は下から2~3番目と順位が低いが、もしかしたらダークホースに

円山動物園のサル山。ボスの後継争いから目が離せない。

【円山動物園の歴代ボス】

初代  次郎長(28)
2代目 次郎長ジュニア(24)
3代目 中松(35)

4代目候補は…みさ次(26)と、ダークホースの中松の息子・ゆ絵次(19)