中華圏の旧正月・春節。コロナ禍で落ち込んだ北海道観光に恩恵をもたらしたのだろうか。
2023年、中国では厳しい行動制限を伴う"ゼロコロナ政策"が見直され、春節と共に国民の多くが"大移動"した。
この記事の画像(15枚)しかし日本に来られるのは、観光ビザではなくマルチビザを持っている人たちだ。
観光ビザは事実上申請できない状況で、富裕層が対象のビザのみ受け付けているという。
観光復興の兆しは?
小樽市では、台湾とタイなどからの観光客で賑わっていた。
タイからの観光客:
ハネムーンで来ました。こんな良い天気の日は冷たいアイスを食べてもいいと思います
台湾からの観光客:
春節で来ました。北海道は雪がたくさんあってきれいで寒いです
しかし中国と北海道を結ぶ直行便が就航していないため、やはり本格的な観光客回復には至っていないという。
人力車のスタッフ:
中国の人はまだやはり少ないですね
観光バスの運転手は:
これから夏にかけ、中国の人も入ってくると思うので、この夏は忙しくなるはず
札幌市の二条市場でも。
タイからの観光客:
タイから来ました
タイからの観光客:
(5600円の)海鮮丼を食べます
店の人:
中国人観光客は、今は少ないね。期待はしているけど。昔は2キロ40~50万円する高級乾燥アワビを買ってくれる人もいたね
やはり、中国本土からの観光客は少なかった。
海外からの観光客が訪れる狸小路では。
健康食品など買う 観光客の姿も
台湾からの観光客:
健康食品と家族親戚から頼まれた湿布などを買います。台湾にもありますが値段が高い。2~3倍の値段です
香港からの観光客:
このフェイスパックと子どもの靴下を買う。パックも香港より安いと思う
店の人:
薬が一番売れる。ドン・キホーテのプライベート商品が多数売れている。メインはお菓子。こんにゃくゼリーや珍味系もよく売れている
台湾からの観光客:
ソリを買いました。子どもと公園でソリ遊びをするため。
Q帰国する時、ソリはどうする?
台湾からの観光客:
帰るときのことは考えていない
"カプセルトイ"はかなりの人気ぶり
カプセルトイの専門店を訪れると…いたいた
台湾からの観光客:
日本のアニメとゲームが好き。とくに鬼滅の刃
台湾からの観光客:
台湾と違って日常的なアイテムもあれば、一風変わったモノもある。店内も設置スペースや照明もしっかりしていて、とてもキレイで入りやすい空間だね
今後、中国本土などからの観光客は本格的に戻ってくるのだろうか。
専門家は…
札幌国際大学・藤崎達也准教授:
2023年末までに中国の客が全部戻ったとしても、まだコロナ禍前の半分という予想が出ている。それでも、買う量や金額が多く、さらに円安の状況なので、戻ってきてくれたら観光業としては期待はできる