恵方巻にも値上げの波が押し寄せている。
帝国データバンクによると、恵方巻1本の平均価格が去年より70円~160円前後上昇し、値上げ傾向が鮮明になった。
一般的な恵方巻は8.8%上昇した898円、豪華な具材の海鮮恵方巻は10.7%アップの1633円となっている。

卵焼きに使われる卵の価格が大幅に上昇しているほか、干しのりや穴子なども、供給が減った影響で、値上がりしている。

海鮮恵方巻では、国産まぐろの価格が40%を超える上昇幅となっているほか、サーモンなど輸入さけ・ます類も大幅な値上がりが続いているという。

値上げ幅については、価格帯によって戦略が分かれ、一般的な恵方巻では「100円未満」か「据え置き」とした回答が半数を超えた一方で、高価格の海鮮恵方巻では150円以上の値上げが最も多かったが、値上げする場合も具材をランクアップするなどして消費者へのお得感を打ち出すケースもみられたという。
また、調査した104社のうち多くが「予約制」を導入していたという。
需要に見合った販売を行うことで、廃棄コストの低減につながるメリットがあり、食品価格の高騰が続くなか、季節商品に予約販売制が定着していくか、今後の行方が注目されるとしている。