ウクライナの首都キエフなどを訪問し、支援物資を届けたデヴィ夫人。どのような思いで現地へ向かったのか。1月24日、デヴィ夫人がFNNの単独インタビューに応じた。

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少しでも早く支援物資を…スーツケースで直接持ち込み

デヴィ夫人:
私たちはウクライナの人たちを勇気づける目的がある。ウクライナ大使館に寄付したり、色々なチャリティーで2〜3回、ウクライナのための支援資金を集めて送ったりしていたが、それだけでは足りなくて、私自身がここへ来てしまった。

デヴィ夫人:
ウクライナを民主主義の墓場にさせることは絶対にできない。

デヴィ夫人は、1月22日にウクライナに到着した。

そして1月23日、キーウや民間人への虐殺があった近郊の町ブチャの病院などを訪問した。防寒着やオムツなどの支援物資を届けたという。

ウクライナのコルスンスキー駐日大使は、現地での写真をツイッターに掲載し、こう綴った。

コルスンスキー駐日大使:
彼女は勇敢で強い。Dewi Sukarnoのような友人がいて、私たちはとても幸運です。

在日本ウクライナ大使館によると、2022年12月、デヴィ夫人から現地訪問について相談があったという。その際に、大使館側は集まっていた支援物資のウクライナへの輸送を依頼し、デヴィ夫人が運営に関わる財団が輸送に協力することになった。

石油ストーブや衣料品などが入ったコンテナ4個が、2月中にも現地に届く予定だという。

デヴィ夫人がウクライナカラーで揃えたスーツケースには、支援物資が入っていた。

デヴィ夫人:
今回私たち、手で持てるものは持ってきました。機能性インナー上下、それとカイロ、懐中電灯、便座シート、止血止め、おむつなどたくさん持ってきました。

日本から輸送したコンテナが届くのは2月になるため、少しでも早く支援物資を届けようと、持てるものは持って行くことにしたと話す。

「戦争もクーデターも革命も経験」「怖いものはない」

戦争に終わりが見えない中、日本政府は、ウクライナ全土に退避勧告を出し、渡航も止めるよう求めている。

そうした中で、「ウクライナを訪問することは危ないのでは」という指摘もあるが、デヴィ夫人は「警備がついているので安全だ」と話している。

デヴィ夫人:
ウクライナ警察とミリタリーポリスが警護してくださっています。私は戦争を経験してますし、クーデターも経験してますし、革命も経験してますし、暴動も経験しています。怖いものはないです。

一方、松野官房長官は24日、「どのような目的であれ、ウクライナへの渡航はやめていただくよう、またすでに滞在されている方は安全を確保した上で直ちに退避していただくよう勧告しています」と述べた。松野長官は、「日本政府として国際社会と緊密に連携しながら、ウクライナの人々に寄り添った支援を実施する」としている。

(「イット!」1月24日放送より)