2023年が始まり、天皇皇后両陛下をはじめ皇室の方々は元日から様々な行事に参加された。新年行事を振り返りながら、2023年の皇室の“注目ポイント”について、フジテレビ皇室担当の橋本寿史解説委員に話を聞いた。
【動画はこちら】
新年祝賀の儀、新年一般参賀
――新年行事について少し振り返ります。まずは元日、新年祝賀の儀が行われました。
2023年も新年祝賀の儀が行われましたが、コロナ禍ということで規模を縮小し、今回もティアラの着用を控えられるという形になりました。
――元日は、両陛下は具体的にはどのように行動されたのでしょうか。
元日は、いろいろな方からの祝賀を受けられます。皇族方からのほか、岸田首相や衆参両院議長など、様々な方々から祝賀を受けられました。
そして夕方になってようやく、上皇ご夫妻へのご挨拶のため赤坂の仙洞御所に向かわれました。
――悠仁さまも陛下に挨拶に行かれましたね。
2022年もそうだったんですが、和装で両陛下にご挨拶をした後は、上皇ご夫妻のいらっしゃる仙洞御所の方まで行かれるという形でした。
――元日には本当に忙しい1日を過ごされて、翌日の1月2日には新年一般参賀が行われました。今回初めて、愛子さまも参加され、凛とした感じで、大人の女性のような雰囲気も漂ってきて素敵だなと思いました。
愛子さまのお姿を見た時に、凛とした感じがよく出ていたような気がします。
今回、実は宮内庁がある新しい試みを行いました。第1回目の参賀は午前10時10分すぎに行われたのですが、その1回目の参賀の様子をおさめた動画を正午に宮内庁のホームページにアップしたんです。
――宮内庁が新しい形の広報戦略をしていく、という話につながりますね。
今後のホームページの拡充などの話もありますが、参賀に来られる方が今回は抽選で限られていたため、もっと多くの方に実際の様子をご覧いただきたいということもあり、2時間弱で動画を準備してアップしたわけです。
注目１：皇室からは誰が出席？チャールズ英国王の戴冠式
――2023年、皇室関連ではどんなことに注目されていますか。
5月6日に行われる、イギリスのチャールズ国王の戴冠式。これに誰か行くのか行かないのか。2022年は、両陛下がエリザベス女王の国葬に行かれました。そろそろ、いろいろな形で皇室の皆さんが海外に国際親善のために行かれるケースというのが出てくると思います。
――1953年のエリザベス女王の戴冠式には、当時皇太子でいらっしゃった上皇さまが、天皇陛下の名代として行かれたわけですね。
そうですね。チャールズ国王の戴冠式に行かれるとすると、両陛下が行かれるケースもあるでしょうし、秋篠宮ご夫妻が行かれるケースというのも考えられます。
注目2：愛子さまのご活動
――愛子さまは4月からは大学4年生ですね。まだ学生でいらっしゃるわけですね。
2022年は「Dr. コトー診療所」のチャリティー上映会に参加されたり、雅楽の演奏会を鑑賞されたりと、いろいろな形でお出ましがありました。
4年生になるとお出ましというのもなかなか難しくなりますが、学業と両立させながらのご活動になると思います。愛子さまが今年一年、どういう風なことをされていくのかというのは、注目が集まるでしょう。
――1月18日には、歌会始の儀がありました。愛子さまのお出ましはありませんでしたが、和歌を寄せられました。
「もみぢ葉の散り敷く道を歩みきて浮かぶ横顔友との家路」
皇居のお庭を散策された時によみがえってきたのが、かつて友人と紅葉の葉を踏みしめながら歩かれた学校の帰り道。そういったことを思い出しながら出てきた愛おしい感じ。友達に対しての愛おしさというものがよく出ていると感じます。
――今回のお題は「友」でした。愛子さまは本当にお友達を大切にされ、人との付き合いを大切にされていると聞きます。お誕生日に際して公開された映像では、お友達からプレゼントされたネックレスをなさっていたんですよね。
友達に対してのメッセージをたくさん出されているような気がしますよね。
注目3：節目の年
2023年は「節目の年」です。三笠宮妃百合子さまが6月4日に100歳になられます。6月9日には、両陛下がご結婚30年となります。また、11月28日には常陸宮さまが米寿の88歳を迎えられます。12月になりますと、12月9日に皇后さまが還暦を迎えられます。12月23日には上皇さまは卒寿の90歳になられます。
誕生日だけたどってみても、皆さんにとって節目となります。
（FNNプライムオンラインYouTube「皇室親話」より）
