3人に1人の子どもが貧困状態にあるという沖縄。
コロナ禍で不登校も増え、子どもたちを取り巻く環境はさらに悪化している。
「私自身、中学校の時に学校に行かない体験をしていて、学校に行かなくなるともう人と出会ったりとか、勉強したり、旅行したり、いろんな経験が丸ごと奪われてしまうので、この場所でいろんな人と出会うことによって、可能性が開けていけばいいと思っています」

こう話すのは、NPO法人沖縄少年自立援助センターちゅらゆいの代表理事、金城隆一さん。

金城さんは2010年、自身の経験をもとに、学校に行けない子どもたちの居場所づくりを始めた。
少年たちのビジネス案が“最高賞”受賞
子どもたちが通う「Kukulu」(沖縄・那覇市)に決まったカリキュラムはない。
みんなで食事を作ったり、勉強したり、思い思いに過ごす中で、少しずつ人や社会との接点を増やしていく。

Kukuluに通う少年は、「いろんなことができる場所だなと思います」と話す。
希望者には会社見学や仕事体験の場を用意。
さらに自分たちで仕事を作るプロジェクトチーム「アシタネ」も発足した。

2022年、このチームが企画したカフェの運営事業案が県のビジネスコンテストで最高賞を受賞した。

「アシタネ」のメンバーは、「どうしても周りのみなさんと自分を比べてしまうのですが、それ以上に『みんなの前で発表したい』という気持ちがあったからできました」と受賞後のインタビューで答える。
そして、「受け入れられたんだなというのがすごく嬉しかったです」と語った。

金城さんは、「いろんな可能性を秘めている子どもたちなので、様々な経験をして、この子たちが社会人材として力を発揮できるように応援したい。そして、子どもたちも元気になり、日本も元気になっていったらいいなと思って活動しています」と話した。
沖縄少年自立援助センターちゅらゆい
https://www.churayui.org
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