年末が迫ってくると、気になるのが「今年の漢字」。

師走の恒例行事「今年の漢字」の発表は清水寺で行われる(画像は2021年)
師走の恒例行事「今年の漢字」の発表は清水寺で行われる(画像は2021年)
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2021年は何の漢字だったか覚えているだろうか?

師走の恒例行事「今年の漢字」2021年は「金」だった
師走の恒例行事「今年の漢字」2021年は「金」だった

正解は「金」。過去最多の金メダルを獲得した東京オリンピックの年を表す一文字だった。今年はどんな漢字が選ばれるのだろうか?

堺雅人・吉岡里帆・妻夫木聡は?

芸能界からもさまざまな声が届いた。

2022年は“筋肉イヤー(YEAR)”と言えるほどの大活躍を見せたなかやまきんに君(44)。

今年を振り返り選んだ漢字は…。

なかやまきんに君:
「力」と書いて…パワー!!力強く活動できた1年間だったと思います。

俳優の堺雅人さん(49)は「体」の一文字を選んだ。

堺雅人:
体さえちゃんとできていれば、いろんなことが後からついてくるんじゃないかなって。

女優の吉岡里帆さん(29)は「陽」の一文字。

吉岡里帆:
大概のことは「まぁいっか」みたいな感じで、陽気に飛ばしてく。成長の意味も込めて、陽気の「陽」にしました。

そして、俳優の妻夫木聡さん(41)は「凌」の一文字を選んだ。

妻夫木聡:
僕、後厄だったんですよね今年。ようやく耐え忍んでいた厄が終わるという意味の「凌」ぐです。

世相を反映 街の100人が予想

芸能人の皆さんが思い思いに自らの1年を振り返る一方、この1年を象徴する今年の漢字に選ばれるのはどの漢字か、街で100人に予想してもらった。

小澤陽子キャスター:
今年の漢字、予想してください!

20代男性:
「増」ですね。物価も高くなっているのに給料が増えないので、僕たちからしたら、出費が増えてるのかなっていうところで。

暮らしに大きな影響を与えている、物価高。切実な思いが漢字に現れた。

40代女性:
歓喜の「喜」ですね。サッカーワールドカップでもドーハの歓喜。七五三とかで色々とお祝いごとをたくさんできたっていうのもあって。

小澤陽子キャスター:
今までできなかったことが今年はできた?

40代女性:
今年はちょっとコロナが落ち着いてきたので、できたかなと。

さらに、色々と起きた1年だけに色々な意味を込めて漢字を選ぶ人も。

20代男性:
今年の漢字は「安」です。円安の「安」でもあったんですけど、今年は安倍元首相が亡くなられたので。不安の「安」みたいな。ロシアとウクライナもあったので、そういった点で選びました。

30代女性:
「感」です。子供関連の幼稚園の事件だとか、感情を揺さぶられたのと、最近はワールドカップを見て感動したので。色々と感情が動く1年だった。

100人調査…3位は「開」2位は「戦」1位は「安」

「蹴」「球」「歓」「杯」「青」など、日本代表が活躍したFIFAワールドカップ・カタール大会にちなんだ漢字を選ぶ人が多かったが、街で100人に聞いたトップ3は、このような結果に。

3位は「開」(4人)。コロナから少し開放されたことで選んだ人が多かった。2位は「戦」(5人)。ウクライナとロシアの戦争やW杯での戦い、というイメージから選んだ人が多かった。そして、1位は「安」(6人)。円安のイメージが強く、また安倍元首相の事件のこともあり、印象に残った人が多かったようだ。

1位の「安」を選んだ人が“6人”ということからも分かる通り、100人に聞いたところ70文字の漢字に分かれ、ばらけた印象が強かった。この結果を受けて番組のスタジオでは…。

明治大学 齋藤孝教授:
どれも最もだなと思いますね。なかなかセンスがいいなって思います。

そして、榎並キャスターと齋藤教授にも今年の漢字を選んでもらった。

榎並大二郎キャスター:
「和」です。ロシアのウクライナ侵攻で平和について考える1年だったというのと、サッカー日本代表を見て「和」の力かなと。

明治大学 齋藤孝教授:
「粘」です。もう粘りの1年ということですね。ウクライナや円安問題、コロナ…全てに対してですね。そう簡単にけりがつかない中、粘っていく。ネバーギブアップの“粘”でもあるんです。三苫選手の“1ミリ”、日本の今年の1年の象徴になってほしいんですよね。「1ミリの粘力」という。あきらめないということで。

ところで、「今年の漢字」はどのように決まるかというと、専門家が決めるのではなく一般から募集する。その中で票数が一番多かった漢字が、今年の漢字に選ばれる。

過去には、「金」は2000年・2012年・2016年・2021年と4回、「災」は2004年・2018年と2回、それぞれ同じ漢字が選ばれたこともある。

今年の漢字は何が選ばれるのか?12月12日に発表される。

(「イット!」 12月9日放送)