東京都は、きょう午後、新型コロナウイルス対策について話し合う専門家会議を開き、医療提供体制の警戒レベルを、一段階引き上げた。
東京都は、コロナに関する警戒度を、深刻な順番に「赤、オレンジ、黄色、緑」の4段階で示している。医療提供体制の警戒度は、これまで「黄色」だったが、きょう、上から2番目の「オレンジ」に引き上げられた。
都内の新型コロナの入院患者数は、この3週間で2000人台から3000人台に増加。病床使用率も4割を超えた。医療提供体制の警戒度が「オレンジ」になるのは、9月30日以来、およそ2カ月ぶり。
一方、新規感染者数の7日間平均が12週間ぶりに1万人を超えたが、感染状況の警戒度については、上から2番目の「オレンジ」に据え置かれた。
そんな中、東京都は新たな新型コロナ対策で「新たな行動制限は行わず、先手先手で、必要な対策を講じていく」という基本方針を示した。
しかし、国が決定した4段階の新分類のうちレベル3「医療負荷増大期」が視野に入った場合は、都民・事業者に対し、感染防止対策を徹底して慎重に行動するよう呼びかけるという。
それでも、医療負荷増大期に入り、感染拡大が継続する場合は、医療ひっ迫を回避するため、外出等の行動は必要なものに限るなどの要請を行うとのこと。東京都は、きょう夕方、新型コロナ対策本部会議を開き正式決定した。