取材班が向かったのは千葉県木更津市。今年、10周年を迎えた「三井アウトレットパーク木更津」。

東京ドーム約5個分の広大な敷地(番組調べ)には、人気の有名ブランドショップから行列のできるグルメまで、約300の店が並ぶ、店舗数日本一のアウトレットだ。

この巨大すぎるアウトレットで、お客さんが安心して買い物できるよう日々、サポートするのが「総合案内所」。ここでは施設の案内はもちろん、買い物中、ついうっかりで起きるトラブルで駆け込んでくる人もいる。落とし物だ。
40代男性:
(娘が)人形の入ったバックをなくしちゃって。
30代女性:
子供の帽子を落として、それを取りに来ました。
この日も、1人の男性がやってきた。

30代男性:
落とし物とかって、ここで届いてるとかわかります?
探していたのは、小学1年生の息子がトイレに置き忘れてしまったというバッグ。スタッフが届いていないか確認すると…。
総合案内所スタッフ:
お客さまのものと思われる該当のものがございますので。

30代男性:
本当ですか!
幸いにも拾った人が届けてくれていた。
トイレでスマホ紛失 悪用されないか心配で…
こうした落とし物や忘れ物の問い合わせは、多い日で20件ほどあるという。そして、取材中一番多かったのが、スマートフォンの落とし物だ。

スマホを紛失してしまったのは30代の女性。どこでなくしてしまったのか?心当たりを聞くと…。

30代女性:
トイレで一回(携帯を)出して置いたら、荷物だけ持って、携帯置いて出てきちゃったみたいで。

すぐに気づいてトイレへ戻ったそうだが、すでになくなっていたという。改めて捜しに行くが見つからず。その後、女性は再び案内所へ。

30代女性:
使われたりしないように、ドコモとか行って(携帯を)止めた方がいい?
スマホが悪用されないか心配しつつ、女性は案内所を去って行った。しかし、約4時間後、再び女性がやってきた。

30代女性:
なんか(携帯が)あったって。
別の案内所にスマホが届けられたという。発見できて喜んでいるかと思いきや…。

30代女性:
携帯止めてもらって、新しいの買ってきちゃいました。ふふふ。
なんと、見つかる前に新しいスマホを購入してまったという。とはいえ、なくしたスマホも無事戻ってきたことには…。

30代女性:
ここに届くまで結構時間がかかったので、ちょっと不安はあったけど。あって良かったです。
少し目を離した隙に 2歳児が迷子
家族連れも増える休日、案内所を訪れる人のトラブルは、落とし物だけではない。正午前、慌てた様子で女性がやって来た。
40代母親:
すみません、迷子とかって保護されてますか?

総合案内所スタッフ:
確認しますね。今いなくなってしまった?
40代母親:
そうなんですよ。そこで見当たらなくなって。

保護されているか確認してもらう間も、不安げに案内所の外を捜す。しかし…。
総合案内所スタッフ:
ちょっとまだ、こちらでは保護されてないので。

まだこの案内所では保護されていなかった。他の案内所に確認を急いでいた、その時。
40代母親:
あ!いたかな?
総合案内所スタッフ:
いましたか?

40代母親:
いたかも知れないです!ありがとうございます!
案内所を飛び出した女性。
40代母親:
ごめんね~どこいたの?

夫が子供のそばにいた。無事に見つかったようだ。迷子になっていたのは、3姉妹の1番年下、2歳の娘。一瞬、目を離した隙にいなくなってしまったそうだ。

40代母親:
よかったです。ちょっと血の気が引きました。
子どもと無事再会も、今度は夫を見失う
一方、迷子が案内所に連れてこられるケースもある。午後5時半頃、子どもを抱いた女性がやって来た。母親を捜して1人で走っていたため、連れてきたそうだ。

迷子を保護した女性:
ばいばい。ママにお会いできることを祈ります。
迷子を連れてきた家族が、案内所を出ようとしたその時。

30代母親:
あーありがとうございます!
迷子を保護した男性:
あー良かった!

母親が駆け込んできた。しっかり我が子を抱きしめる。無事に再会できて安心した様子。なぜ、はぐれてしまったのか?

30代母親:
下の子のベビーカーのセッティングをしていたら、気付いたらいなくなっていて、ちょっと焦って…。
ほんの一瞬、目を離した隙にいなくなってしまったという。

30代母親:
早く行って、無事だよって(夫に)伝えてあげようと思います。(子どもに向かって)もうダメだよ、ママの見えるところにいるんだよ?わかった?
子ども:
うん。

無事に再会できて、一安心。ほっとした様子で帰って行ったが、なぜか4分後に再び案内所に。いったい何があったのか?

30代母親:
お父さん(夫)とはぐれちゃって…。電話しようと思ったんですけど、急いで携帯とか何も持たずに来ちゃったので。どうやって連絡をとろうかなと思って。
夫が待っているはずの店に戻ると、今度は夫が行方不明。
30代母親:
向こう(夫)も捜しているので。多分、反対方向に捜しに行っちゃってて…。

携帯電話も夫が持っていったようで、子どもと再会できたことも伝えられていない。館内アナウンスで呼び出してもらうことに。

総合案内所スタッフ:
お客さまのお呼び出しを申し上げます。茨城県水戸市からお越しの●●さま、お連れさまがお待ちです。
夫はアナウンスを聞いているのだろうか。
取材スタッフ:
お父さんいる?
30代母親:
来るかな?

子ども:
いた!
30代母親:
いた?いないよ。
そして3分後。ベビーカーを押しながら、男性が案内所へ走ってきた。
30代母親:
あぁ、よかった~。

40代父親:
なに、心配かけてよー。
子どもを抱き上げる父親。無事に家族全員が再会できた。

走り回って捜した探したため、夫は汗だく。

40代父親:
本当に安心です。本当に一瞬だったんですけど、目離したのが。もうダメだなって思いました。
30代母親:
改めて気を引き締めないとって思いました。

一瞬の油断から起こるアウトレットでのトラブル。買い物を楽しむためにも、充分注意が必要だ。
(「イット!」11月29日放送)