自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家が注目したのは、こんなお話。

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正しい答えはあるの!?“謎クイズ”との向き合い方は記事の続きで…
正しい答えはあるの!?“謎クイズ”との向き合い方は記事の続きで…

「オリジナルのクイズを出題してくる子ども。でも『ケーキとプリン、どっちが強い?』など難解すぎる!?」

「ケーキとプリン、どっちが強いでしょう?」真剣に考えてもわからない子どもたちのクイズ。答えを聞いてみると「正解はピーマンでした!」

他にもネット上には「問題です!Aは自動車、Bは救急車、Cは消防車、答えはどれ?」などの問題のないクイズや、「黄色い動物は何?」「ひよこ!」「残念、答えはキリンでした!」などの、大人なら「どうして間違いなの!?」とツッコんでしまいそうなクイズがたくさん。

「私の好きな動物はなんでしょう?正解はうさぎ!」など、たまに“普通のクイズ”もあるにはあるけれど…めちゃくちゃなクイズにはどうやって答えたらいいの?

大人には難しい“謎のクイズ”、子どもたちは大まじめに作っているの?育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

子どもは「質問と答えがあればクイズ!」と考えている

――そもそも「クイズで遊ぶ」「クイズを作る」のは何歳くらいからできるの?

クイズ遊びは会話のキャッチボールでもあるので、だいたい4歳あたりでしょうか。
テレビで見たり、パパやママとのコミュニケーションの中で知ったり、あとは保育園や幼稚園で先生たちがクイズを出してくれたり……。このようにクイズの存在に触れる中で好きになっていくことが多いように思います。おしゃべりが上手な子は3歳でも簡単なクイズであれば楽しめるでしょう。


――めちゃくちゃなクイズはどうして発生しちゃうの?

クイズとの出会いは、どの子もまずはじめは傍観者だったり、出される側だったりで、その存在を知ることがほとんどだと思います。そしてだんだんと自分も出す側になってみたいという気持ちになるのでしょう。

その際にはその子なりのクイズやなぞなぞの定義があると思われますが、いわゆる“クイズ”(「○○はな~んだ」という質問部分の方に答えのヒントが隠されている)というのはまだ高度で、「質問と答えを準備すればクイズになる」というような自己流定義で作っていることが多いのではないでしょうか。

よって、小さい子が奇想天外なクイズを発想する理由は、めちゃくちゃなものを作ろうとか、相手を混乱させようという意図ではなく、形式をまねたらそうなったということだと思います。 “クイズ=楽しい”というインプットがクイズ遊びの原動力になっていて、「ならばボクも、ワタシも」というわけです。

大人からすると小さい子が作るクイズは“めちゃくちゃな”印象があるかもしれませんが、実際にクイズ作りをやってみると、0の状態から発想するのは案外難しいものです。大人はテレビなどでクイズに触れることはあっても、作ることには慣れていないんですよね。よって、子どもが作るクイズに物申せるほど、実際には長けていなかったりするのです。
なので、“めちゃくちゃなクイズ”なんて言うのは失礼かもしれませんね。


――パパママは真面目に答えてあげるのがいい?おふざけしてみてもいいの?

今回の例のような小さい子ならではのクイズは、答えの論理が難解ですが、まずはパパ・ママなりに考えて答えをひねり出してあげてほしいと思います。

この場合になにより大事なのは言葉のキャッチボールです。乗ってあげるのが一番の“正解”でしょう。“ヒント”という概念をすでに知っている子ならば、「難しいからヒントちょうだい」と言うのもいいですし、「なにから始まるの?」と最初の一文字を聞くのもおすすめです。

そしてパパやママからは正統派のクイズやなぞなぞを出してあげて、質問と答えの関係性に触れさせてあげると言葉遊びを通した学びにつながっていくでしょう。自分で作るのが難しい場合は、ネットで調べるとたくさん出てきますよ。

子どもたちが作る“謎クイズ”は、「質問と答えがあればクイズ!」というゆる~いルールでできているのかも。

実は「3択クイズ」のように「3つの候補の中に必ず答えが入っている」、「『あ』から始まる動物は?」などのように「答えは必ず『あ』という文字から始まる」などの条件をしっかり理解してクイズを作るのは、子どもたちにとってかなり難しいこと。
そのため、まずは「問題があって、答えがある」というシンプルなルールでクイズを作ってみた結果、大人から見ると「難解すぎる!」と悩んでしまうような、めちゃくちゃな面白クイズができてしまうというわけだ。

そんな子どもクイズに対して、大人も“面白回答”をしてみるのもいいけれど、「ケーキとプリン、どっちが強い?」「うーん、ママはケーキのほうが好きだから、ケーキかな?」など、一度しっかり考えて回答してあげると、子どもとの良いコミュニケーションになるかも。
その上で「パンはパンでも、食べられないパンはな~んだ?」などの“正統派”なクイズやなぞなぞを出題することで、子どもたちもクイズの楽しさをさらに感じられるようになるかもしれない。

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※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)