11月8日の中間選挙は、下院では共和党が過半数の議席を獲得すると見られている。一方、上院は 依然拮抗しており 1議席の差が大きく情勢を変える可能性があり、「Toss Up State(トスアップ・ステート)と呼ばれる激戦3州での結果が注目されている。
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ジョージア州
南部・ジョージア州では、現職の民主党ラファエル・ワーノック議員に対し、政治経験のない元フットボールのスター選手、ハーシェル・ウォーカー共和党候補が 0.1ポイントの僅差で逆転している。

共和党で、人工妊娠中絶に反対の立場をとるウォーカー候補は、元交際相手に中絶を迫り、その資金を提供したとするスキャンダルが10月に報じられたが、大きな影響は見られず、その勢いを緩めていない。
ペンシルベニア州
東部・ペンシルベニア州は、現職の州副知事で、選挙戦真っ只中の2022年5月に虚血性脳卒中で入院し回復したばかりの ジョン・フェターマン民主党候補に対し、医師でテレビの人気健康番組「ドクターオズ・ショー」の司会者を長年務め、知名度の高いメーメット・オズ共和党候補との戦い。

10月までの支持率では、フェターマン候補が数ポイント差で優勢だった。 現在、その差は0.3ポイントとなりオズ候補がジリジリと詰め寄っている。

フェターマン候補の支持率低下は、10月25日に行われた候補者同士のディベートで脳卒中の後遺症である言語障害が見られ、健康不安説が再浮上したことが要因の1つとされている。

ネバダ州
西部・ネバダ州では、元ネバダ州司法長官のアダム・ラクサルト共和党候補が、現職でラテン系初の上院議員民主党キャサリン・コルテズ・マスト議員に追いつき、0.5ポイントの僅差で逆転している。

激戦州の共和党候補者の多くは、トランプ前大統領の公認候補だ。今回の結果が、2年後の大統領選の行方にも大きな影響をもたらすとして、異例の注目を浴びる中間選挙となっている。
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