太平洋戦争中に、アメリカで強制収容された日系人12万5000人以上の名前を記した慰霊帳が完成し、ロサンゼルスの博物館に納められた。

24日、ロサンゼルスの全米日系人博物館で80年前の戦時中にアメリカに強制収容された日系人とその親族ら100人以上が集まり慰霊のセレモニーが行われた。

寒さが厳しい土地にあるバラックなどに強制収容された12万5000人以上の名前を記した慰霊帳が設置され、各地の収容所があった土地の土も慰霊のために集められた。

8歳のときに強制収容されていた男性は、「アメリカの人々は、第2次世界大戦中に日系アメリカ人に何が起こったかを知るべきだと思います。これは、何が起こったかを示す良い方法です」と話した。

また、13歳のときに強制収容された日系二世の男性は、「これもちょっと、遅いと思うね。まだ一世が生きてるうちに、みんなによく感謝したって言えたらよかったけど。今でもやってくれてありがたいです」と日本語で話した。

当時の資料には名前が正しく残されていないことも多く、慰霊帳は1年間公開し、本人や遺族らが確認して名前を正しく改めたり、追加したりして、歴史を記録していく。