新潟市の大学で京都大学の研究者などが木星で観測された今世紀最大の火球について発表した。研究のきっかけは、新型コロナウイルス禍によってできた「時間」だった。
 

観測装置も自作!「暇」から始めた研究で大きな成果

丸い惑星の中に映る白い光。これは2021年10月、木星に小天体が衝突する瞬間を捉えた映像だ。

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9月13日から新潟大学で開かれている日本天文学会の研究発表を前に12日、この映像を撮影した京都大学の有松亘特定助教が報道陣に観測の成果を説明した。

京都大学 有松亘 特定助教:
木星表面で発生した天体衝突閃光。地球における火球に相当する現象に関して偶然ではなく意図してねらった発見・観測に史上初めて成功した

これまで木星への小天体の衝突などは8例確認されているが、どれも偶然発見されたもので、研究目的として詳細な観測データが得られたのは今回が史上初めて。

そして、研究のきっかけは意外にも…

京都大学 有松亘 特定助教:
新型コロナ禍で暇だったから

研究のきっかけは“新型コロナ禍”
研究のきっかけは“新型コロナ禍”

新型コロナウイルスの影響で、遠方での天体観測のプロジェクトが中止になり、そこで開発したのが自ら作った観測装置だった。

自作した観察装置
自作した観察装置

京都大学 有松亘 特定助教:
望遠鏡とかはアマチュアの人が使う量販店に売っているもの。個々のカメラ部分もセンサーだけで売っているものを自分で全部組み立てた

木星の観測に専念することができ、観測開始から1カ月ほどで今回の成果に結びつけることができた。

京都大学 有松亘 特定助教:
宇宙は広大無辺で多様。普通にスタンダードなことをやっているだけではなくて、より身近なターゲットでも分からないことばかりなので、今回そういった点で新たな意義を生み出すことができたかなと思う

今回のデータは地球への小天体衝突のリスクなど、今後の研究にも生かされていきそうだ。

(NST新潟総合テレビ)