東京駅八重洲口に国内最大級となるバスターミナルが開業する。

1日1200便以上運行へ

東京駅周辺に分散していた高速バス乗り場を集約した「バスターミナル東京八重洲」で9月15日、出発式が行われた。

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17日から一部のエリアで先行して開業し、当面、1日およそ600便が運行する。

2028年度に全面開業すると、1日1200便以上が運行する国内最大級の高速バスターミナルになる。

地域の活性化と国際競争力の強化につなげる狙いがある。

観光立国として新しい価値創出へ

Live News αでは市場の分析や企業経営に詳しい経済アナリストの馬渕磨理子さんに話を聞いた。

内田嶺衣奈キャスター:
新しいバスターミナル、どうご覧になりますか?

経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
今回、官民の連携で素晴らしいバスターミナルができそうでワクワクします。これまで東京駅の周辺から発着する高速バスは、東京と地方を結ぶ路線が増えるたびにその都度発着場所をやりくしてきました。そのため、大きな荷物を持っているのに座って待てる場所がない、トイレに困る、売店や飲食店が遠い、さらには雨の中、傘をさしてバスに乗り込むのを待つケースもあり、利用者から不便だという声が上がっていました。こうした課題を解決するために様々な路線を集約した新しいバスターミナルとなります

内田嶺衣奈キャスター:
この新しいバスターミナルをさっそく使って見たいという方は多そうですね?

経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
待ち時間や乗り換えの快適さは心とカラダへの負担を軽くするので高速バスの競争力の強化につながります。さらには、この八重洲からは日本橋や銀座に徒歩で向かうことができるため、買い物や食事を楽しむ方たちの回遊性が高まることも期待されています

内田嶺衣奈キャスター:
これまで八重洲というと「ビジネスの街」という印象がありますが、そのイメージも変わりそうですね?

経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
旅の発着地となるバスターミナルの上に「東京ミッドタウン八重洲」が開業します。ここにはホテルや飲食店が軒を連ね 「にぎわい」を創出する一方、ビルの中には小学校や子育て支援施設もあるなど、まさに新しい街づくりが行われています

内田嶺衣奈キャスター:
東京の真ん中に新しい街が出来て高速バスによって様々な地方とも結ばれているという、これまでにない挑戦と言ってよさそうですね?

経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
日本は観光立国として稼ぐ国へと変わろうとしています。これからの東京には日本国内はもちろん、世界中から人や情報、モノ・コトが集まることで、新しい価値を生み出しそれを世界に向けて発信していく街づくりが求められています。バスターミナルのある街・八重洲は 「JAPAN VALUEを世界に発信し続ける街」を実現する拠点となりそうです

内田嶺衣奈キャスター:
新しい街・八重洲に高速バスで向かったり、ここから旅に出たり、新しい体験が広がるかもしれません

(「Live News α」9月15日放送分)