厚生労働省が導入し新型コロナウイルス対策の切り札として期待された接触確認アプリ「COCOA」。

この記事の画像(10枚)

河野デジタル相は9月13日の会見で新たな方針を示した。

河野デジタル相:
「COCOA」を活用する前提が変わりますので、「COCOA」の機能停止ということになると思います。

「もうなくなっても…」街の人の声はー

9月26日から政府が感染者の全数把握見直しを全国一律で導入することを受け、「COCOA」の機能を停止すると説明。機能停止の時期は未定だとしている。

約3億8000万円をかけて開発した接触確認アプリ「COCOA」。

全国民の6割に普及すれば、感染の爆発的な拡大を防げるという触れ込みで運用が始まった。

しかしー

10代:
使ったことはないです。

30代:
今は入れてないです。結局、使う人がいないでしょう。だから、もうなくなってもしょうがない。

普及率は3割程度。不具合も相次ぎ…

現在までのダウンロード数は約4055万件、普及率は3割ほどにとどまっているのが現状だ。

2年前の導入以降、利用者の一部に4カ月余りもの間、感染者との接触が通知されないなどの不具合が相次いだ。

河野デジタル相:
お手盛りでない総括をしっかりとして、次のパンデミックにつないでいくということをやらなければいけないというふうに思っております。

東京都「全数把握」見直しを正式決定

“ウィズコロナ”に向けた次の取り組みが急がれる中、東京都も感染者の全数把握を見直すことを正式に決めた。

9月26日から医師が提出する発生届の対象を次のように限定。

「65歳以上の人」
「入院を要する人」
「妊婦」
「重症化リスクがあり、かつコロナ治療薬の投与または酸素投与が必要な人」

以上の対象とならない感染者は、陽性者登録センターを通じて総数を把握するとしている。

体調が急変した場合は、健康観察や医療相談で対応することに。

小池都知事:
都はコロナとの共存に向けた取り組みを進めていくことといたします。

今後、コロナ禍の次を見据えた戦略をどう描いていくのかが大きな課題となる。

(「イット!」 9月13日放送)