私がお伝えしたいのは「乳酸菌飲料大ヒットの理由」です。
長らく横ばいや微減傾向が続いた乳酸菌飲料市場。
睡眠の質の向上をうたったヤクルトのY1000の異例の大ヒットで、市場は今大きく拡大しています。
さらに今月発売されるピルクルの新製品には、睡眠に加えて疲労感の軽減にも効果が。
ポイントはこちら!「腸と脳は連動する?」
インテージSRI+によると、乳酸菌飲料市場は2017年度に年間売り上げ約805億円でしたが、その後徐々に縮小し、2020年度には約10%減少して約725億円まで落ち込みました。
そして2021年10月、ヤクルトがY1000の販売を開始。
元々乳酸菌飲料は「腸の働きを良くする」事が売りの商品でしたが、Y1000は「睡眠の質向上」機能を加えました。
コロナ禍で睡眠の質改善のニーズが高まるなか、Y1000は異例の大ヒットとなり、相次ぐ売り切れがニュースにもなりました。
その結果、乳酸菌飲料市場は2021年度に約785億円まで急拡大したのです。
この流れに乗り遅れまいと、ライバル企業も開発を進め、日清ヨークは今月26日から「ピルクル ミラクルケア」を発売します。
これまでの「ピルクル400」が有する腸内環境改善機能に加え、睡眠の質の改善と、疲労感を軽減する機能をも合わせ持つとする、機能性表示食品です。
しかし、なぜ腸の働きをよくする乳酸菌が、睡眠の質や疲労感の軽減に良い効果があるというのでしょうか?
日清ヨークによると、腸の動きが悪くなると脳が不安を感じ、逆に腸が正常に働くと気分が良くなるなど、腸と脳には密接な相関関係があるというのです。
「ピルクル ミラクルケア」には乳酸菌NY1301株600億個が含まれ、腸に届くことで腸内環境が改善され、結果的に睡眠の質や疲労感の改善につながるとしています。
1日1本65ミリリットルと少量で、27キロカロリーという低カロリーを実現させた事で、毎日の飲み続けやすさにもこだわったという今回の新商品。
異例のヒットを巻き起こしたY1000の対抗馬的存在となるか注目されます。