横浜の住宅街に積まれた、大量のゴミ。不法投棄が相次ぎ、においや火災への不安で、近隣住民を悩ませています。
取材を進めると、その背景には「コロナ禍」による影響があることがわかりました。
横浜の住宅街にゴミの山 粗大ゴミに使用済み油まで

住宅街の一角に、突如現れる異様な光景。
横浜駅から約3キロ離れた、飲食店やマンションも建ち並ぶ場所が、ゴミの山と化しているのです。


置かれているものを見てみると…、古びたコンロや、大きな椅子も。ベッドのマットレス、冷蔵庫まで、大きいものがたくさん置かれていました。

置かれている物の大半が、粗大ゴミ。しかし中には、カキの殻のようなものや、茶色く濁った使用済みの油まで捨てられていて、現場には悪臭も漂っています。
近隣住民からは不安な声が…
周辺住民:
私の場合は毎日ここ通るから。また増えて汚いなと思っています
周辺住民:
タバコの吸い殻をたまたま捨てたら、火事になる。それを私は恐れています
コロナ禍の影響も…日を追うごとに増えるゴミ

ゴミが置かれているのは、もともとホテルだった建物です。持ち主によると、コロナの影響もあり、2年ほど前に休業したといいます。

2021年12月に撮影された写真を見ると、すでに冷蔵庫やバーベキューコンロが不法投棄されています。2022年5月になると、入り口は粗大ゴミで完全に塞がれた状態に。さらに、日を追うごとにゴミが増えていったのです。
いったい、誰がここに捨てていくのでしょうか。
周辺住民:
年寄りの方。自転車に乗ってきてポイって、折りたたみイス2脚。目合って見ていたんですけど、そのまま行っちゃった。当たり前にやっている感じ
周辺住民:
私は「ゴミ捨てないでください」と言ったけど、「あなた関係ないでしょ」って言われた
「片づけきれない」…取材中にも“ゴミ捨てる”瞬間

そして8月24日夜、取材をしていためざまし8が、ゴミを捨てる人物に遭遇しました。
バイクにまたがり、建物の前に止まる男性。周りを見渡したかと思うと、次の瞬間、荷台に積んでいた箱を捨て、走り去っていったのです。

男性が捨てていたのは「業務用ガス器具」でした。いわばドライブスルーのように捨てられるゴミ。
この建物の持ち主に話を聞くと…
建物の持ち主:
うちとしては本当に困っています。最初は近所に迷惑がかかるため、自費でトラック2台分のゴミを処理しましたが、その後もどんどん捨てられ、片づけきれなくなっています
横浜市南区役所とも現在、対応を協議しているということです。
(めざまし8 8月25日放送)