連日、高校球児の熱戦が繰り広げられている甲子園。一方、もう一つの“甲子園”で全国優勝を目指し奮闘する女子高校生が、岡山県にいる。彼女たちの熱い夏を取材した。
お菓子作りの頂点目指し、いざ全国大会へ
別所柚季さん:
選ばれると思っていなかったのでびっくりした

浅口市のおかやま山陽高校1年、別所柚季さんと奥村実南美さん。2人が頂点を目指すのは…、お菓子作りの高校生ナンバー1を決める大会、「和菓子甲子園」だ。

37の作品がエントリーした中、四国大会で上位2作品に残り、8月26日に開かれる全国大会の出場を決めた。

別所柚季さん:
寒天が緩くて底が抜けている。寒天粉の種類を変えてもう少し頑丈に
材料の細かい調整など、この夏は毎日約8時間を大会の準備にあてている。
「自信あります」和菓子で海の豊かさと環境問題を表現
2022年の課題テーマは「SDGs」。
別所柚季さん:
SDGsの項目『海の豊かさを守ろう』を表現している
奥村実南美さん:
白い台湾カステラを使うことで、外側から見た時、器がきれいにうつるように

青い寒天で海を、はったい粉で砂浜を表現した、目にも涼やかな和菓子。カラフルな粒が乗っているが、これは何を表しているのだろうか?

別所柚季さん:
砂浜の上に、マイクロプラスチックを置いている
寒天で表現したのは、海の中に大量に存在し問題となっている、小さなプラスチックごみ「マイクロプラスチック」。青い寒天が容器の役目をしているため、ごみを出さないという点もポイントだ。
おかやま山陽高校・三谷真歩 主任:
日を追うごとに伸びしろがある。ぜひ優勝旗を持って帰ってほしい
おかやま山陽高校は、3年連続で全国大会準優勝。今回こそはと、1年生コンビに期待がかかる。
奥村実南美さん:
自信あります。優勝したい

別所柚季さん:
(可能性は)90%くらい
決戦の地は大阪!2人は、磨きをかけた和菓子で全国の頂点を目指す。
(岡山放送)