2021年に沖縄をはじめ各地に軽石が漂着して、漁業や観光に影響を及ぼした海底噴火が、硫黄島沖でまた頻発しているといいます。

専門家驚き“マグマ噴火”か 1.5mの岩塊も

気象庁によると、7月11日以降、硫黄島から数キロの海域で、小規模な噴火が複数回にわたって確認されているといいます。

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防災科学技術研究所の現地調査では、この噴火によって噴出したマグマが急速に冷やされて固まった、溶岩とみられる岩塊が海岸に打ち上げられていました。その大きさは、最大1.5メートルにもなります。

さらに、7月31日の午前9時前、小笠原諸島の硫黄島沖で漁師の方が撮影した映像には、海からもくもくと白い水蒸気のようなものがあがる様子が映っています。

漁師 加藤晃さん:
数分置きに海面から、水蒸気みたいなものがぼわっと上がっては、少しして消えていくっていうのを何回も繰り返しているのが見えました

そして、この約5時間半後、海面に突如黒い水柱が。その4秒後には、水柱は2倍ほどの高さに。その高さは、20メートルから30メートルにまで達したといいます。

東京大学地震研究所、青木陽介准教授によると、今回の噴火は、2021年から続く火山活動の一連だといいます。
しかし、去年の噴火とは違う点も…

東京大学地震研究所・青木陽介 准教授:
ずっと水蒸気噴火みたいなものが多かったので、久しぶりにマグマが出てくるような噴火。今までそんなにほとんどなかった。歴史上なかったと思うので、そういう意味では非常に珍しいと思います

(めざまし8「#NewsTag」8月10日放送)