私がお伝えしたいのは「デカボスコアって何?」です。

食べ物のカロリーや糖質と同じように、CO2排出量が従来より何%オフになっているのかを明示する新たな基準、「デカボスコア」が生まれました。

値段や品質だけではなく「脱炭素」への貢献度で商品を選ぶ時代が来ています。

ポイントはこちら。「あなたの買い物が地球を救うかも?」注目です。

【注目ポイント・記者解説】

脱炭素社会の実現に向けた取り組みが世界中で加速する中、日本政府は2030年度の温室効果ガス排出削減量について、2013年度と比べて46%削減することを目指すと表明しています。

この脱炭素化への意識は、企業のみならず消費者の間でも広がっていて、購入する商品の二酸化炭素排出量が一目でわかる「カーボンフットプリント」の取り組みも広がりを見せています。

これは商品を製造する工程などで排出される温室効果ガスの排出量を、二酸化炭素に換算して商品に記載するというものです。

ただその表記は「CO2排出量5kg」などというもので、二酸化炭素の絶対量を示されても、どの程度脱炭素化に貢献しているのかを消費者が感覚的に理解するのは難しいとの声も上がっていました。

こうした課題を解決するために生まれたのが「デカボスコア」です。

デカボとは、脱炭素化を意味するデカーボナイゼーションの略称で、従来品と比べた二酸化炭素排出量の削減率を「CO2●%オフ」などという形式で表す新しい指標です。

カロリーやビールの糖質などと同じような表記の仕方のため、商品を購入する際に脱炭素への貢献度を実感しやすいのが特徴で、今後「デカボスコア」も商品を選ぶ際の選択肢の一つとして注目をあびそうです。

(フジテレビ経済部 秀総一郎)

秀 総一郎
秀 総一郎

フジテレビ報道局経済部記者。経産省・公取委・エネルギー・商社業界担当。
1994年熊本県生まれ 幼少期をカナダで過ごす。
長崎大学卒業後、2018年フジテレビ入社。
東京五輪、デジタル庁担当を経て現職。