7月14日、各地でゲリラ豪雨が発生。東京・新宿駅構内でも雨漏りが起きていました。14日未明から朝にかけては九州で大雨洪水警報が出ました。
15日以降もゲリラ豪雨に警戒が必要だといいます。どのようなことに注意が必要なのでしょうか。
激しい雨が続く埼玉・鳩山町
田中良幸キャスター:
まもなく(15日)午前7時になりますけれども、かなり雨が強くなってきましたね。ポツポツと当たるような雨が大粒の雨へと変わってきています。駐車場にもたまった水が、どんどんとこちらの道路の方に流れ出してきています。茶色く濁っていますね
田中良幸キャスター:
排水溝も全部草などが詰まった状態で、歩道一帯に水たまりができています。川の水も泥とともに茶色く濁った状態です。水位自体はかなり下がってはいるのですが、この雨で水が濁ってきています。
これから3連休の週末にかけて各地で大雨の恐れが指摘される中、15日朝、埼玉県鳩山町では激しい雨が降り始めました。
田中良幸キャスター:
山が、土砂崩れが起きたそのままの状態で残ってますね。12日の夜の大量の雨で崩れた部分が今もこの辺り全く手つかずの状態ですね。崩れた木が道路の脇に落ちたままの状態。その奥は道路のほとんどが泥が広がった状態です。
冠水で波打つ道路…各地で大雨
昨夜、名古屋市内では道路が冠水。
地元の方が撮影した動画では水はタイヤが半分隠れるほどまで迫り、車が通ると水面が波立っています。動画が撮影された14日午後10時過ぎ、名古屋市では洪水警報が出されていました。
車に乗っていた男性に話を聞くと…
車の男性:
(浜松から)愛知県に入ったくらいで大雨が降り出して、ワイパーを一番早いのにしても前が見えないくらい雨がひどくて。雨で怖いと思ったのは初めてくらいの雨だったんですけど
屋内で傘を…新宿駅で雨漏りも
連日のように各地に降り注ぐ大雨。13日、東京・新宿駅構内では、異様な光景が。
天井から滝のように水が流れ落ち、屋内で傘をさす人の姿も。局地的な大雨が降り、巨大ターミナル・新宿駅の構内で雨漏りが発生しました。
撮影者:
バケツをひっくり返したような大雨。雷もよく光っていました
新宿駅では、14日の午後にも再び雨漏りが。場所は山手線と中央総武線のホームにつながる階段の前です。
撮影者:
本当に滝つぼのそばにいるみたいにすごい音が聞こえて、なんだろうと思ってみたら、本当に水がバーッて落ちてきて、びっくりしました
日本各地で早すぎる梅雨明けの“反動ゲリラ豪雨”
14日に雨漏りしていたのは1時間ほど。JR東日本によると、原因は確認中としています。
14日昼過ぎから都内各地で断続的に降っていた雨。雨雲レーダーの範囲を広げて見ると、局地的に降るはずのゲリラ豪雨が日本列島の至る所で発生していたのです。
天達気象防災キャスターは…
天達武史気象防災キャスター:
熱帯の空気がどんどん日本列島に流れ込んで、いわゆるゲリラ豪雨のような雨が全国で降っているようなそんな状況なんですけれども、これは記録的に早く梅雨明けしちゃった反動で来てるので
異例の早さで梅雨が明けた2022年は、6月の終わりから一気に太平洋高気圧が強まり記録的な猛暑となりました。
その反動で、高気圧が弱まっているため、熱帯の空気が流入。上空には寒気も流れ込んでいるため、例年より広い範囲でゲリラ豪雨が発生しやすいというのです。
列島各地で確認された激しい雨。早すぎる梅雨明けの反動から、15日以降も各地でゲリラ豪雨が発生する恐れがあるといいます。
そこには、どんな危険性があるのでしょうか。天達気象防災キャスターはこう指摘します。
天達武史気象防災キャスター:
上空の風が弱かったりすると、埼玉の鳩山町で記録的な大雨がありましたが、ああいうふうに停滞して、局地的に非常に激しい雨が降る可能性があります
先日、床上浸水などの被害が相次いだ埼玉県鳩山町のようなケースがどこで起きてもおかしくないといいます。
駐車場が水に…「避難できるような状態じゃない」
7月12日、相次いで「記録的短時間大雨情報」が発表された埼玉県鳩山町。
平年なら7月の1カ月間に降る降水量の約2倍にあたる360ミリの雨が、わずか6時間の間に一気に降り、多くの住宅に被害をもたらしました。
これは14日、めざまし8が入手した鳩山町を流れる川の映像です。
記録的な雨が降った日、濁った水が勢いよく流れ、水位は橋の真下にまで迫っています。さらにカメラを動かすと、下流側では濁流が土手を超えていました。
川の周辺で撮影された映像を見ると、駐車場が広く水につかっています。短時間のうちに、街の風景が一変してしまいました。
14日、鳩山町を取材すると…
田中良幸キャスター:
午後4時半を過ぎまして、こちら鳩山町、少し雨が降り始めてきました。ここから奥までこちらのブロック塀は全て増水した水の影響で倒れたままとなっています
濁流があふれ出していた川の近くに行ってみると…
田中良幸キャスター:
こちらの川、かかっている橋、橋脚の部分が今も大量の草がひっかかったままとなっています。近隣の方の話ではピークの時間帯の午後8時ぐらいには、水は護岸を越えてこちらの会社の駐車場の方まで流れて行ったということです
車が浸水被害を受けた住民は…
現場付近の住民:
運転できる状態ではなかったですねやっぱり短時間にあっという間に降って、気づいたらもう避難できるような状態じゃないくらいの雨量だったんだなと思います
町内で撮影された写真を見ると、住宅の周辺は濁った水に覆われています。気づいた時には車も出せない状況になっていたといいます。
異例の早すぎる梅雨明けの反動で、2022年は、同じエリアで何度もゲリラ豪雨が発生する恐れがあるといいます。川の増水や土砂災害への警戒に加え天達気象防災キャスターは雷などにも注意するよう呼びかけています。
天達気象防災キャスター:
こちらに今、発雷確率があるんですけれども、もう本当に九州から東北地方まで、かなり雷の発生確率が高く出ているんですね。激しい雷雨、それから雹、竜巻の可能性があります
(めざまし8 7月15日放送より)