7月13日、世界経済フォーラムが発表した「ジェンダーギャップ指数」。男女平等の達成度を数値化したもので、今回の日本の順位は、146カ国中116位。前回に続き、主要7カ国で最下位という結果になった。

教育水準1位もジェンダーギャップ指数116位 その背景とは?

この記事の画像(6枚)

こうした結果になった背景を見ると、全4分野のうち「教育水準」では1位、「健康と生存」では63位と、上位に食い込んでいます。
一方で「政治への関与」では女性議員や閣僚の少なさから、下から8番目の139位。「経済」では女性管理職の少なさや、収入格差が足を引っ張り、下から26番目の121位に。
その結果、平均値を下回る116位になりました。これは、G7だけでなく、アジアの近隣諸国である韓国や中国などよりも下の順位です。

上位は北欧諸国が目立つ。アイスランドは13年連続で首位
上位は北欧諸国が目立つ。アイスランドは13年連続で首位

一方、上位で目立つのは、スウェーデンやノルウェーなどの北欧諸国。中でも、アイスランドは13年連続で1位となっています。一体、こうした国々と日本では、何が違うのでしょうか?

めざまし8は、日本に住んで約8年のアイスランド人のテルマさんに、“日本で感じたジェンダーギャップ”について聞きました。

「そこじゃない!」世界1位が感じる壁

アイスランド出身 ヘイミスドッティル・テルマさん(30):
もう本当にそこじゃない、そこじゃない!真面目に考えましょうって言いたい。(日本では)男子と女子の役割、というのをすごく感じますね。男子はこういう形で、女子はこういう形でみたいな…

そんなテルマさんがまず指摘したのは、レストランなどのメニューで見かける、量が少ない“女性用メニュー”。

ヘイミスドッティル・テルマさん:
(アイスランドには)絶対ない。あればすごく問題になる。女の人のためのメニューじゃなくて、量が少ないメニューっていうタイトルにしないのかな?って…

さらに、3人の男性と行った焼き肉店での“ある気遣い”にも驚いたといいます。

男性に2枚ずつ肉を配った店員さん。女性のテルマさんには…
男性に2枚ずつ肉を配った店員さん。女性のテルマさんには…

ヘイミスドッティル・テルマさん:
店員さんが肉を焼いてくれました。焼いた後、みんなに配りました。店員さんは、男性には2枚ずつお肉をあげたんですけど、私には1枚くれました

店員が、男性とは食べるペースが違うだろうと配慮したこの行動。こうした“気遣い”に対し…

ヘイミスドッティル・テルマさん:
そこじゃない!私は死ぬほどお腹空いてるから、もっと食べたいですよって言いました

そして、テルマさんが一番驚いたのは、日本の男性の育休取得率の低さだと言います。

テルマさんは、「パパたちが(職場に)迷惑がからないようにするため、あんまり休みを取らないらしい」と、育児は母親がメインだという日本の考え方に疑問を呈しました。

ヘイミスドッティル・テルマさん:
ママもパパも仕事をしたくて、キャリアを作りたくて、2人で家と仕事共有しましょうって決めますよね

日本でも、徐々にではありますが、男性の育休取得率は上がってはいるものの、まだまだ道半ばの状態が現実です。

(めざまし8「#NewsTag」7月14日放送)