新潟県胎内市に縄文土器などが発見された遺跡がある。この遺跡で地元の小学生が発掘調査に挑戦した。果たして土器は発見できたのだろうか?

700点以上が出土 児童が発掘調査をお手伝い

胎内市の築地小学校6年生の27人が訪れたのは、田んぼではなく縄文土器などが発見されたという「七の割遺跡」。

七の割遺跡(新潟県胎内市)
七の割遺跡(新潟県胎内市)
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記者リポート:
地元の子どもたちが歴史のロマンを求めて、発掘調査隊として発掘にあたります

発掘調査スタート!
発掘調査スタート!

発掘調査スタッフ:
ちょっとずつ崩していくと途中でカチッといって、ものが出てくるときがある。そうしたら教えてください

調査スタッフに発掘方法を教わる
調査スタッフに発掘方法を教わる

七の割遺跡は、2016年に行われた田んぼの基盤整備事業の際に発見された。

2022年5月2日から本格的に発掘調査が進められ、これまでに縄文・古墳・奈良・平安時代の土器や石器が計700点以上見つかっている。

こうした背景もあり、この日は児童たちがその土器の発掘を手伝った。

「土器を傷つけないように」根気強く発掘作業を進め

児童:
1個でも土器を発掘する

児童:
地道にやるところが大変。土器を傷つけないように掘る

意気込みも十分に掘り進めていくと…。

発掘調査スタッフ:
何か出たぞ!そしたら周りを掘ってみよう

土とは感触の違う固い物体を発見!ついに土器発見か?児童たちがさらに丁寧に掘り進める。

発掘調査スタッフ:
あっ、残念ながら普通の石だね

出てきたのは土器ではなく、ただの石。それでも児童たちはめげずに発掘調査を続行。すると…。

児童:
土器が出ました!

胎内市生涯学習課 伊東崇 係長:
これは縄文時代中期の土器で、深鉢の破片。こっちが外側で、縄を転がした模様がある。内側は煮炊きをするので、すすが出ているのが分かる

約5000年前の土器に驚き 地元の歴史に思い馳せる

参加した複数人の児童が見事、縄文時代の土器を発掘した。約5000年前に作られた土器の発見に児童は…。

児童:
石と同じような感じかなと思ったら、食器みたいでびっくりした。昔にもそういう生活があったんだなって思った

胎内市生涯学習課 伊東崇 係長:
子どもでも、ちゃんとしっかり掘っている。興味を持って、ちゃんと掘ってくれたのでよかった

縄文時代から平安時代までの生活の痕跡も確認されている、七の割遺跡。

発掘調査体験を通じて、児童は地元の歴史に思いを馳せていた。

(NST新潟総合テレビ)

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