新潟市消防局が、“リチウムイオン電池”による火災の危険を周知するため、実験を行った。
果たしてどのような危険が潜んでいるのだろうか。
車内放置で発火も… 夏は“リチウムイオン電池”による火災増加
記者リポート:
大きな火花とともに炎をあげて、リチウムイオン電池が動きました
火花をあげ、激しく動いているのは、ショートしたリチウムイオン電池。
スマートフォンや電子たばこなど、今では電子機器に欠かせないものとなっているが、これからの時期、取り扱いに注意が必要だ。
新潟市消防局 予防課 杉本博一 消防司令:
リチウムイオン電池は、「暑さに弱い」という特性がある。夏の暑くなる車内や直射日光の当たる場所に放置すると、それが原因で発火する危険性が高まる
2017年から2021年までの5年間、新潟市内で起きたリチウムイオン電池による火災は計20件。このうち7件が、7月と8月の暑くなる時期に集中している。
新潟市では2018年、車内にモバイルバッテリーを放置し、発火する火災が発生。
また、暑さだけでなく、衝撃などにも弱く、ペットの犬が誤って噛むことで発火する可能性もあると言う。
ゴミ処理施設で多発する発火…正しい処分方法の確認を
さらに注意が必要なのが、リチウムイオン電池の処分方法だ。
新潟市 循環社会推進課 長谷川彰 主幹:
近年、充電式の電池を使用した製品が「燃やさないゴミ」とか「プラスチック」に出されたことが原因で、ゴミ処理施設での発火が多く起こっている
2022年3月には、三条市のゴミ処理施設でリチウムイオン電池が原因とみられる火災が発生。
思いがけない火災を防ぐために、取り扱いや処分方法を今一度確認することが重要だ。
(NST新潟総合テレビ)