「SNS等で“短時間高収入“、”現金を運ぶだけで、高い報酬がもらえる“といった、いわゆる「闇バイト」の誘い文句を見たことはありませんか？このような甘い誘い文句は、全部罠です」。

6月25日、警視庁・目黒警察署管内の大学の録音ブースで、人気ダンスボーカルグループEXILE・FANTASTICSのメンバー、佐藤大樹さんが学生に対する呼びかけの言葉を収録した。

特殊詐欺で警視庁に検挙される未成年は増加傾向にあり、2021年はその中の4分の1が現役の高校生や中学生だった。SNSなどで「簡単にお金が稼げる」とうたう「闇バイト」の甘い言葉に乗った学生たちが、オレオレ詐欺の「受け子」や、還付金詐欺の「出し子」などとなり、特殊詐欺犯人グループの一員となっている。

こうした中、警視庁・目黒署は、若い世代に人気のEXILE・FANTASTICSの佐藤さんに協力を依頼。「闇バイト」に注意喚起する音声を収録し、区内各所で放送することになった。7月から、佐藤さんの呼びかけが駅や商店街などで流される。

佐藤さんは、「SNSが盛んな今、いろいろな情報があり、実際僕も「闇バイト」募集広告を目にしてきました。精神状態や生活状況などで引っかかりそうになる方もいると思いますが、まずは信じないでほしいですし、親や周りの人、窓口などに相談して、罠には絶対に引っかからないようにしてほしいです」と語った。

社会部

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