私がお伝えしたいのは「韓国大統領室の新しい名称」です。
青瓦台と呼ばれた大統領府の移転に踏み切り、新たな名称を募集した尹錫悦大統領。
国民から3万件近い応募がありましたが、結果はまさかの「当選作なし」。
結局は全く別の名称に決まり、「何のための公募だったのか」と批判の声が挙がっています。
ポイントはこちら、「尹大統領お気に入りの名称はなし?」
新大統領室の名称募集は、4月中旬から1か月にわたって実施され、約2万8000通の応募がありました。
作業部会はその中から、最終候補として、次の5つの候補に絞り込みました。
①「国民の家」(大統領室の主人は国民で、開かれた空間であることを意味)
②「国民聴思」(聴思=国民の声を聴き、思うこと韓国語の庁舎と同じ発音)
③「民音庁舎」(国民の音(声)を聴く官庁)
④「パルンヌリ」(「バルン=正しい」と「ヌリ=世の中」を合わせた造語)
⑤「梨泰院路22」(大統領室の番地)
大統領室は、この5つの最終候補から国民アンケートなどを通して名称を決定する予定でしたが、今月14日に発表された名称は、候補外の「龍山大統領室」。
大統領室は、5つの最終候補から新名称を選定しなかった理由について、国民アンケートの結果、過半数を得た候補がなかったことや、新名称候補に対する否定的な世論が多く、国民の共感を形成しにくいと判断したなどと説明しています。
また、尹大統領本人が公募を通して選ばれた候補に対し、「気に入らない」と言及し、結果に影響を与えたとも言われています。
執務室の新名称決定のため、委員会を発足させて大々的な公募を実施したにも関わらず、国民の声が反映されない結果となったことに疑問の声が挙がっています。