野良猫の過剰繁殖を防ぐ取り組み。長野県下條村が獣医に依頼し、野良猫の「不妊・去勢手術」を行った。村では鳴き声やふん尿が問題化していて、頭数を管理し共存していきたいとしている。
職場で野良猫が子猫を産んで…
ケージに入れられた猫が、下條村役場に次々と運び込まれてくる。村民が捕獲した野良猫だ。

野良猫を持ち込んだ人:
会社の職場なんですが、野良猫がいついて。子猫をいっぱい産んで困っていた
村ではここ数年、野良猫のふん尿や鳴き声、また田畑を荒らすなどの被害の相談が相次いでいた。

頭数を管理しながら共存を目指したい考えだが、村内には動物病院がなく、今回、岐阜県の獣医に不妊・去勢の出張手術を依頼した。
獣医の高橋さんは不妊・去勢手術を専門的に行っていて、飯田市などでも活動している。
にじのはしスペイクリニック・高橋葵院長:
増えた猫によるふん尿被害、生活環境被害、人間社会への被害、そういったものが多い

6月14日は村民が捕獲した10匹が手術を受けた。手術後は目印として耳の一部をV字にカットし、元の環境に戻す。
人間と野良猫が共存できる社会へ…。クリニックは下條村以外でも出張手術を行っていきたいと話している。

にじのはしスペイクリニック・高橋葵院長:
この車を使った出張手術を増やすことで、スピード感をもって各地に不妊去勢手術を普及させたい
(長野放送)