北上した梅雨前線と低気圧の影響で、西日本を中心に雨が強まった6月14日。山間の景色がかすむほど激しく雨が降り、視界が悪いためかヘッドライトを点灯している車も複数あった。

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鹿児島県の屋久島町尾之間(おのあいだ)では、6月14日午前9時までの24時間降水量が233.5ミリに達するなど、土砂災害への警戒が高まっている。

各地で梅雨入り…30時間先までわかる雨雲予測が登場

また、6月14日は中国・近畿・東海・北陸地方で一斉に梅雨入りした。

本格的な雨の季節の到来で活躍しそうなのが、30時間先まで分かる雨雲予測だ。天気予報アプリの「ウェザーニュース」が6月9日、新たなバージョンをリリースした。

最大の特徴は独自のAI技術などによって、雨雲の動きを250m間隔の高解像度で表示し、10分おきに30時間先まで予測できることだ。

またその予測自体も、短い間隔で最新のものに更新し続けていて、刻々と変化する天候に対応しているという。雨の降り始めや強弱なども確認できる。ウェザーニューズの気象予報士で、防災士の山岸愛梨さんは「3時間先までは5分ごとに更新をしています。その先は3時間ごとに更新し、新しい情報に変わっていきます」と話す。

ウェザーニューズの雨雲予測について、街の人に話を聞くと…

20代会社員:
先まで見られるなら使いたい
女性:
天気見ていろいろ行動を決めるので

なんとかしたいジメジメ…専門家に聞く 家で梅雨を快適に過ごす方法

一方で、各地が梅雨入りした中で頭を悩ませるのが、湿気対策だ。

20代学生:
除湿剤を置いているが、あまり効果がなさそうで洋服にカビが生えないか心配
40歳主婦:
(エアコンの)ドライをつけたときに部屋が冷えすぎちゃって、寒いなと感じる

ジメジメしやすいこの時期、家の中で快適に過ごせるコツを、専門家に聞いた。

消費生活アドバイザー・和田由貴 氏:
湿気は日当たりが悪かったり、空気の流れがあまりない場所にたまりやすい。効率よく除湿するためには、やはり湿気が多いところから除湿する必要がある

実は湿気がたまりやすいというのが、室温が低い部屋の隅や、家具の隙間だ。まずはこうした場所の湿気を、サーキュレーターや扇風機で飛ばすと良いという。

次にエアコンのドライ機能の出番かと思いきや、まだやるべきことがある。暖かい空気が集まりやすい部屋の上の方にも、サーキュレーターや扇風機でまんべんなく風を送り、空気を循環させた状態で、エアコンのドライ機能をオンにする。

こうすることで、梅雨時にドライ機能を使用した際の肌寒さも解消できるという。

消費生活アドバイザー・和田由貴 氏:
部屋の空気を循環させることで寒さを感じにくく、快適に除湿することができる

さらに、湿気対策のポイントになるのが新聞紙の使用だ。湿気の吸う効果が高い新聞紙を、台所のシンクの下や下駄箱、クローゼットの中など、湿気が高くなりがちな場所に敷くと、湿気を吸ってくれる。
特に湿度が上がりがちというのが、部屋干しの洗濯物の下だ。こういったところには新聞紙を丸めて置くことによってさらに湿気を吸う効果が高まり、湿度を下げられるということだ。

関東は16日30℃近いところも 寒暖差に注意

この先も、しばらく続く梅雨。今後の天気については…

日本気象協会・望月圭子 気象予報士:
関東では6月15日まで梅雨寒が続いて、最高気温は4月並みのところが多くなりそうです。ただ、16日は急に暑くなり、最高気温が30℃近いところもありますので寒暖差に注意が必要です

(「めざましテレビ」6月15日放送より)