6月15日までの梅雨寒から一転、6月16日は最高気温が前日より5℃以上高い24.1℃となった東京都心。

女性A:
きのう、おとといと寒かったから今日は暑く感じる
女性B:
すごく蒸し暑い。服装間違えた

暑さ続く予想…エアコンが活躍しそうな今夏

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梅雨前線が本州の南に下がったため、6月16日は大分県日田市で31.5℃の真夏日となるなど、九州や北陸、東北で気温が高い1日となった。

この暑さは、6月17日以降も続きそうだ。

日本気象協会・徳田留美 気象予報士:
(17日は)九州から関東では30℃近くまで上がるところが多く、真夏日になるところもありそう。今後来週にかけても30度近い日が続く見込み。今年の夏は気温が平年より高くなる見通しで、猛暑に警戒が必要

猛暑が予想される中、2022年の夏はエアコンなどを使う機会も増えそうだが、電力を巡る新たな動きがあった。

節電すると“ポイント還元”制度 政府が検討…複数の電力会社でも

夏の電力需要のひっ迫に備え、政府が検討しているのが、新たな支援制度の導入だ。アプリなどを通じて、一定の節電をした家庭や企業に、ポイントを還元することなどが想定されている。電力需給がひっ迫する緊急時の節電には、さらなるポイントの上乗せが検討されている。

節電に応じてポイントを付与する取り組みは、複数の電力会社でも…。

例えば「東京電力エナジーパートナー」では、各家庭の平均電力使用量と比べて1KWの節電につき、5円分のポイントを付与するキャンペーン。7月から9月までの実施だ。電気料金には使えないが、Tポイントやアマゾンのギフト券などと交換して使用できる。

このサービスについて担当者は…

東京電力エナジーパートナー販売本部 お客様営業部・中村剛 副部長:
無理なく無駄なく、ある程度快適さを維持しながら省エネを進めていく、そんなきっかけになれば

節約アドバイザーの和田由貴さんによると、例えばエアコンの設定温度を27℃から28℃に変更して1日9時間運転した場合、1ヶ月で8.4KWの節電になるといい、約42円分のポイントが獲得できる計算となる。

一方「東北電力」では、1カ月の電力使用量が前年同月から5%以上削減した契約者の中から、抽選で2万人に最大で3万ポイントが当たるキャンペーンを予定している(7月~10月)。ポイントは電子マネーや商品券のほか、地元特産品にも交換が可能という。

こうした中、萩生田経済産業大臣は6月16日、大手電力会社10社のトップと電力不足対策会議を開催した。この夏と冬の電力不足の懸念について、「電力供給対策に万全を期して頂きたい」と述べ、節電ポイントでの官民連携を呼びかけた。

進む「節電」を後押しする、取り組み。

節約アドバイザー・和田由貴さん:
エアコンの場合、1℃設定温度を変えるだけでも10%ぐらい消費電力が変わると言われている。節電の習慣が身についてくれば、ポイントももらえるし、電力の使用も抑えられていいのでは

ほかにも…家庭でできる「節電術」

このほかにも、家庭でできる「節電術」を和田さんに聞いた。

エアコンの設定温度と室温の差が大きいと多くの電力を消費してしまう。そこで、帰宅して室内が暑かったら、まず窓を開けて熱を逃がしてからエアコンをつけると、消費電力が少なく済む。

また、冷蔵庫は内部を冷やすため、側面に熱を逃す放熱版が設置されたものもある。その場合は、側面を塞いでしまうと消費電力が増えてしまうので、注意が必要だ。

(「めざましテレビ」6月17日放送より)