6月1日、東京・大手町の商業施設の一角に多くの買い物客がいた。皆さんのお目当ては、期間限定のイベント「KURADASHI POPUP SHOP」。規格外品や賞味期限の迫る“格安商品”を6月10日まで販売している。

止まらない値上げラッシュ…規格外など“格安商品”売れ行きは想定以上

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食品ロスの削減を目指すとあって、例えば、「信州そば化粧箱入り」(1440円1kg)で56%オフ、お菓子「ハニーアーモンド」(150円425g)で63%オフ。高騰している小麦粉が使われている「讃岐うどん化粧箱入り」(1340円1kg)も59%オフと、かなりお得だ。

お菓子を購入した買い物客に話を聞くと…

買い物客A:
7つ(買った)!安いなと思いました。無駄な出費は抑えられますから

食費を節約したいという背景にあるのはもちろん、相次ぐ「食品の値上げ」。しかもその数が、5月31日までは3615品目だったのが、6月1日に更新されたデータでは6019品目と、約1.7倍に増加した。値上げラッシュが止まらない状況だ。

売り上げについて担当者は…

株式会社クラダシ マーケティング部・築地雄峰さん:
想定していた売り上げの倍程度売り上げている状態。値上げも影響があるのかなと

商品はイベントを主催した企業のホームページでも販売していて、売れ行きは好調だという。

「カツオ」や「アジ」「ブリ」が2~3割安 野菜も値下がり

「値上げ対策」の動きは、東京都内のスーパー「アキダイ」でもみられた。

買い物客B:
肉が好きなんですけど、魚の方が安いなと思って魚にしました

輸入牛肉などの高騰が続く一方、 手頃な価格だというのが魚介類だ。中でもこの日、主婦に人気だったのが旬の「カツオ」や「アジ」、 さらに「ブリ」といった魚。5月から海水温が上がって漁獲量が急増したため、例年より2割から3割安く購入できる状況だという。

買い物客:
ブリの切り身が安かったので買いました

ほかにも、天候が安定してきたことで、値段が下がってきているというのが野菜。こちらの店舗では、6個入りのジャガイモを、3週間前と比べて100円ほど値下げ。キャベツも100円値下がりしたことで、需要が増えているという。

100円ショップの節約グッズも人気…売れ筋は?

さらに、100円ショップの「ダイソー」でもこんな現象が起きていた。

大創産業 総務部広報課・岩橋理恵さん:
節約グッズの人気が高まってきていると思います

中でも売れ筋だというのが、高騰している小麦粉を無駄なく使える容器「小麦粉ふりふりストッカー」(110円)だ。
(※店舗によって品揃えが異なり在庫がない場合がある)

フタにメッシュが付いたカップに小麦粉を入れてふりかけると、必要な分だけまぶすことができ、お皿やバットに小麦粉が殆ど残らないという。

また東京電力をはじめ、7月も電力大手4社が値上げするなど、電気料金の高値も続く中、「速乾!ヘアドライ手袋」(110円)を愛用する主婦も。一般のタオルより水分を吸収しやすいマイクロファイバーを使用しているため、ドライヤー単体よりも早く乾かすことができ、電気代が節約できるという。

では、どれくらい早く乾くのか。ロングヘアのスタッフが試してみると「手袋アリ」だと2分56秒と、1分31秒早く乾くという結果となった。

子どもの髪を乾かす際にも、手際よく乾かせて好評だという。

30代主婦:
タオルを持ってワシャワシャしながら乾かさなくていい

節約グッズは他にも…

井上清華アナウンサー:
野菜の湿度を適度に保ち、腐敗を遅らせることができる「鮮度保持ストックバッグ」(110円)や、詰め替え用のシャンプーなど無駄なく最後の1滴まで使うことができる、底が尖った「残さず使えるポンプボトル500mL」(110円)が売れ筋だということです

(「めざましテレビ」6月2日放送より)