ロシア軍の攻撃で犠牲になったのは、生後3カ月の赤ちゃんだった。

集合住宅にミサイル 妻子を亡くした男性

ロシアによるウクライナへの侵攻から2カ月。南部オデーサが新たに攻撃された。集合住宅にミサイルが着弾し、市民8人が死亡。

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写真の中でほほ笑む母親と、ミルクを飲む生後3カ月の赤ちゃん。この攻撃で2人も犠牲となった。

家族を亡くした父親は「私の愛する人よ、安らかに眠ってください。いつも私の心の中にいます」とフェイスブックに投稿している。

ロシアは軍事作戦が第2段階に入ったとして、ウクライナ東部だけでなく南部の制圧に向けて攻勢を強めている。

カビの部屋でおむつ無く…製鉄所地下の今

一方、ロシアが制圧を宣言した東部のマリウポリ。

製鉄所の地下に立てこもる「アゾフ大隊」が新たに公開した動画では、薄暗い部屋に洗濯物が干され、水漏れやカビが生える部屋の様子が映っている。ここで市民たちが避難生活を送っているという。

アゾフ大隊のYouTube動画:
1歳の女の子が寝ています。おむつがないからこれ(ポリ袋)を使っています。あせもができて、子どもが苦しんでいます。

避難市民の女性:
子どもたちが「助けて」と言っています。助けて。この戦争を止めさせて。もう無理です!

米政府高官がキーウ初訪問「軍事支援続ける」

こうした中、ウクライナへ新たな支援が。

ゼレンスキー大統領が力強く握手を交わしたのは、アメリカの外交トップ・ブリンケン国務長官と軍事トップ・オースティン国防長官の2人。

(左)軍事トップ・オースティン国防長官 (右)外交トップ・ブリンケン国務長官
(左)軍事トップ・オースティン国防長官 (右)外交トップ・ブリンケン国務長官

ロシアの軍事侵攻が始まって以降、アメリカ政府高官のキーウ訪問は初めて。ゼレンスキー大統領はこの会談で直接、武器支援を訴えた。

ウクライナ ゼレンスキー大統領:
一番必要な物は武器です。アメリカやヨーロッパからの支援は、ウクライナの軍事力を高めるために必要です。

会談後、ブリンケン国務長官は隣国ポーランドでアメリカからの支援物資を前に会見した。

「今回の戦争でロシアは失敗していて、ウクライナは成功している」として、今後もウクライナに軍事支援を続けていくと強調した。

(「イット!」4月25日放送分より)