子どもの視力低下が心配されている。北海道では、視力が1.0未満の子どもの割合が過去最悪になったという調査結果が発表された。その背景と注意点を聞いた。

長時間画面に見入る子ども…募る親の不安

三宅 真人 記者:
なに見てるの?

三宅 晴立くん:
YouTube。ヒカキンとセイキン

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番組スタッフの長男、三宅晴立(はるたつ)くん(3)。1日3時間以上、タブレットで動画を見ている。親は新型コロナウイルスで外に出ることが少なくなり、タブレットを見る機会が増えたため、視力の低下を心配している。

三宅 真人 記者:
ずっと見てて疲れない?
晴立くん:
つかれない

三宅 真人 記者:
ちょっと離れて見られる?
晴立くん:
いいよ

三宅 真人 記者:
そろそろやめる?
晴立くん:
やめない

北海道の子どもの視力「過去最悪」に低下 コロナ禍が影響か

北海道教育委員会の調査によると、視力が1.0に満たない園児や小中学生、高校生の割合がいずれも過去最悪となった。北海道教育委員会は、コロナ禍の外出自粛で、スマートフォンなどでゲームをしたり動画を見る機会が増えたことが原因とみている。

小学3年生の保護者:
学級閉鎖となると、タブレット端末使っての授業もあった。空いている時間が多かったのでテレビを見たり、ゲームで遊んだりは非常に多くなったと思います。親としては(視力低下の)不安がありますね

小学3年生の男の子:
リモート授業は2月くらいにやって、2月はほとんど学校に行けなかった。ずっと画面を見ているとちょっと目が疲れる

疲労などで引き起こされる視力の低下。どうすれば予防できるのだろうか?

子どもの視力低下を防ぐ3つのポイント…距離・姿勢・日光

長内眼科 長内 一 院長:
暗い所で目を近づけて小さなものを見るのが、一番良くないです

予防のポイントは、3つだ。
①タブレットなどを見る時は「明るい所で、大きい画面を遠くから見ること」。
②左右の目のバランスが悪くならないよう、「姿勢を良くして見ること」。
③さらに「日光を浴びること」も目の網膜には良い影響を与えるという。

長内眼科 長内 一 院長:
小学校ぐらいまで、10歳くらいまでは目を発達させていかなければならないので、それまでは目をケアするべきだと思います

さらに、日本眼科医会にも話を聞いた。
日本眼科医会では、スマホやタブレットを見る時は姿勢を良くして画面と目を30センチ以上離す(30分に1回は、20秒以上遠くを見て目を休ませる)こと、コロナ禍で難しい面もあるが、外で1日2時間は活動すること、をすすめている。日光に当たることが、目の網膜にも良いそうだ。

それでも目が悪くなってしまったら、どうすればいいだろうか。

それでも悪くなってしまったら…"正しいメガネの選び方"は

富士メガネ サンピアザ店 菊地 翔平 店長:
正しい見え方を維持するためにも、ずれにくく調整しやすく、軽いフレームで選ぶと良いと思います

20ブランド、350種類以上の子ども用メガネをそろえる「富士メガネ サンピアザ店」を訪れた。おすすめはフレームが柔らかく軽いほか、カーブした柄の長さが調整でき、鼻あてのパーツも高さと形がフィットできるようにしたメガネだ。

一度悪くなってしまったら、簡単には戻らない、大切な視力。密を避けつつ、ポイントを押さえて、子どもたちの大切な目を守りたい。

(北海道文化放送)

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