円安の進行やウクライナ情勢が金や原油の価格を押し上げている。
国内の金の販売価格の代表的な指標となる田中貴金属工業の小売価格は、先週末より83円高い1グラムあたり8952円となり、7営業日連続で過去最高値を更新した。ウクライナ情勢が深刻化し安全資産とされる金を買う動きが進むなか、国内では円安の影響を受けている。
また、こうした影響は原油の先物価格にも及んでいる。
きょうの東京市場では、中東産原油の先物価格が、一時、1キロリットルあたり8万1450円をつけ、2008年8月以来およそ13年8か月ぶりの高値水準となった。円安が進むことで、原油の輸入価格も押し上げられている。