「学校に性教育という教科がないんです。ネットでいろんなことが検索できますし、実際に妊娠を経験している子たちもいます。学校の授業とは別の形で一緒に考えてあげるようにしないといけない」

そう語るのは、NPO法人「ピッコラーレ」の副代表で助産師の土屋麻由美さん。

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土屋さんは2015年、仲間と共に予期せぬ妊娠で悩む女性たちのための相談窓口を開設。

コロナ禍のステイホームで10代の妊娠相談が急増した時期もあったという。

また、土屋さんたちは性交後72時間以内に用いる緊急避妊薬(アフターピル)を医師の処方箋なしで買えるように制度改正を国に求めている。

高校生も学校の性教育に疑問

一方で正しい知識を身につけることも重要であるため、土屋さんは若い女性が気軽に立ち寄れる出張相談会も始めた。ここでは生理用品や避妊具の使い方など、どんなことも聞いてOK。

この日相談会に訪れた高校3年生の2人は、学校の性教育に疑問を感じ、土屋さんたちに質問を投げかけていた。

そのうちの1人は取材に対し、「友人から妊娠のことで不安なことを聞く機会がある。学校では必要としている情報が得ることができていない」と語った。

自分を守るために性について語る場を設けるための活動をする土屋さん。「性教育は安心して安全に生きていくためのライフスキルみたいなもの。子どもたちの居場所としてこれからも考えていきたいなと思います」と語った。

NPO法人ピッコラーレ
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