若い世代の感染増 岸田首相「一部でリバウンド」

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花散らしの雨となった週明けの東京都。新たに4384 人の感染が確認された。先週の月曜日から 160人減りましたが、2週連続での4000人台だ。

岸田首相は、きょう午後、「新規感染者の数は下げ止まっている、あるいは一部リバウンド(感染再拡大)が起こっている」との認識を示した。

内閣官房がまとめた、直近1 週間の感染者数は全国で増加傾向。きのう時点で、青森·滋賀· 鳥取·徳島の4県をのぞく43 都道府県で前の週より増えている。中でも大きな特徴なのが “若い世代の感染”だ。

きょうの都内の感染者を年代別に見ると、最も多いのが20代でおよそ21%。 10代以下がおよそ 29%と、この世代が高い割合を示しているのが分かる。

5歳女児の感染確認 子供から家庭内へ

こちらは川崎市内のクリニック。この週末、4人の家族が発熱外来を受診した。

父親:熱が8度7分あって、今出るときは9度1分でしたね。
医師:わかりました、 他は症状とか?
父親:あとは寒気か。寒かったんだよね?

5歳と2歳の姉妹にコロナ疑いの症状が出たという。

父親:きのうから保育園が休園、 コロナで。この子のクラスで出ちゃって。

姉妹揃って、抗原検査を受けた結果、5歳のお姉ちゃんが陽性と確認された。

多摩ファミリークリニック大橋博樹院長:家庭内感染含めた親子受診であるとか、お子さん単独での受診というのも、この一週間で急に増えてきたという印象です。

子どもの感染をきっかけに、家庭内感染が広がるケースが急増していた。

多摩ファミリークリニック大橋博樹院長:今後、オミクロン株BA. 2がどうなるか分からない。 新学期なので改めてですね。感染対策を、もう一度見返してやってみようという振り返りが必要ですし。

迫る新学期 子供への接種は?保護者に「ためらい」も

従来株よりも感染力が強い 「BA. 2」“ステルスオミクロン株”への置き換わりが急速に進んでいる。新学期に入り、子供の感染者がさらに増えれば、大人世代全体にも拡大し、“第7波”へと繋がる恐れがある。

都内の会場では5歳から11歳を対象としたワクチン接種が行われていた。先月から本格的に始まった5歳から 11 歳へのワクチン接種。都の大規模接種会場では1回目の接種の予約枠を増やして対応しているという。

40代の母親(子ども7歳と5歳):”なるはや”で打ちたいと思っていたので、一応、春休み中に打てて良かったなと思います。

一方で、我が子へのワクチン接種をためらう声は、今も聞かれる。

40代の母親(子ども11歳):様子見ですね、子どもは。 まだちょっと怖いですね。やっぱ副反応とか・・・

40代の母親(子ども10歳):そんなに重症化しないんだったら、 ワクチンは、まだ様子を見て考えたいかなと思います。

子供への接種を行っている東京・豊島区のクリニックでは、1日30人分の予約枠があるが、 きょうは半分ほどしか埋まっていないという。

雑司ヶ谷 赤ちゃん・子どもクリニック 青柳裕之院長:ワクチンのメリットとしては、子ども達が感染から守られれば、自分たちも感染しないということです。

(イット! 4月4日放送より)