自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家に寄せられたのは、こんなエピソード。

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こうならない前に…対策は記事の続きで!
こうならない前に…対策は記事の続きで!

「空の牛乳パックが3本必要、体操服が洗濯できてない、明日はお弁当の日!?『明日必要だなんて聞いてない!』と言いたくなる注文を、よりにもよって前日の夜に子どもたちから聞かされる…」


もっと早く言ってよ~!と言いたくなる、子どもたちからの急なお願い。

体操服なら急いで洗濯機を回せば間に合うかもしれないけれど、「明日、図工の時間に牛乳パックを3本使うんだけど…」なんて言われたら、急いで牛乳を飲まなくちゃ!?そして肝心の幼稚園や学校からの「お知らせプリント」は、カバンの底でぐちゃぐちゃに…

子どもたちが大事なお知らせを伝えてくれないのって、どうして?育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

伝えてくれたら「ラッキー」のマインドが良い?

――子どもたちがお知らせを伝えてくれない…これってどうして?

小さい子の目線を見ていると分かりますが、子どもたちは、「今ここ」に生きています。過去や未来に囚われず、“今ここ”に夢中になれることこそ、子どもらしさとも言えます。「起こってしまったこと」「これから起こること」に気をもみがちな大人からしたら、そんなマインドフルネスな状態はすごい技でもあるのです。

一方で”今ここ”しか見ていないと、先々の満足のために今我慢や努力をすることが苦手だったり、目の前の魅力的な物に気持ちを奪われたり、と親からすると「困ったなぁ…」ということにもつながりがちです。今回のお知らせを親に伝え忘れてしまうのも、その仲間と言えます。

ただ、子どもたちに悪気はありません。未来を想定して行動するというような認知の発達がまだ発展途上中なのです。


――「明日これが必要!」と言われたときはどうするのがいいの?

幼稚園の頃は、「言ってくれたらラッキー」というくらいに捉え、連絡帳を頼りにするのが期待値として現実的だと思います。それでもギリギリになり、「明日」と言われた場合、慌てて何とかその物品を準備するご家庭が多いかと思いますが、その際はお子さんも一緒にその大変さを経験することが大事かと思います。

もしこれが小学校高学年や中学生という場合は、 “実際に忘れる”というのが一番の勉強になると思いますが、これがなかなかできないことも多いもの。「授業に影響が出ては…」と思うからです。しかし、親が何とかしてあげることが常だと、それがその子のスタンダードになってしまうため、なかなか身につきません。小さいうちは親主導であった持ち物管理も、成長とともに自分でできるように促していくことも必要です。


――少しでも「うっかり伝え忘れ」を減らしたい!何かできる工夫はある?

まだまだ学校や園からの伝言を言い忘れそうな年代は、先生方もそれを承知しているので、保護者に伝わりそうな手段を取っていることが多いと思います。たとえばプリントや連絡帳などです。子どもの口頭での報告のみに頼ってしまうと、漏れが出てきてしまうことが多いので、帰ったらまずプリントや連絡帳をママ・パパに渡すという習慣をつけるのができる対策だと思います。

あとは、ママ友との立ち話から初めて情報を得るという方もけっこう多いのではないでしょうか。ママ友に、「牛乳パックって木曜よね?」などと言われ、「何それ、知らない!」こんな展開です。もしこのパターンが繰り返される場合は、しっかり者のお友だちネットワークというのも大変ありがたい存在です。

プリント・連絡帳を手渡す習慣にしても、お友だちネットワークにしても、今回のお悩みの解決にはなっていないかもしれません。しかし、小さい子の目線は「今ここ」にあることを踏まえると、先生が言ったことをお家に伝えるということに100%を求めることは、そもそも期待以上とも言えますので、言ってくれたときはしっかりとほめつつ、言ってくれないことも想定した対策を取っておくのがおすすめです。

子どもたちが学校からのお知らせを伝えてくれない、明日必要なものを早め早めに用意するのが苦手…というのは、まだまだ「これをしなかったら、後でどうなる?」という未来の想定が大人に比べて苦手だから。
ある程度は「早めに言ってくれたら、ラッキー!」くらいに捉えて、子どもたちに全面的に任せず、しっかり連絡帳をチェックしたりお友達ネットワークを駆使して備えるのがいいだろう。

そしてひとつポイントなのが、「明日これ必要!」と言われたものを親がサッと用意してあげるのも良いけれど、子どもたちに「ギリギリになってから言うと、用意するのが大変!」ということを分かってもらうこと。
たとえば、明日実はお弁当が必要…ということを子どもたちから急遽聞いた時は、お弁当作りを手伝ってもらうなどしてみると、「次からは早く伝えよう!」という気持ちが芽生えるかも。

あなたの投稿が漫画になる!エピソード募集中

「聞きコミ PRIME online」では皆様からの「育児あるある」エピソード投稿をお待ちしています。「育児あるある」に隠された子どもたちの気持ちを探ってみませんか?

・「もういらない」と言ったから代わりに食べたおやつ。「やっぱり食べる!」と言われて大慌て…同じものを用意しても「さっきのがいい!」と泣かれて大苦戦!
・無くしたと思っていたスマホを冷蔵庫の中から発見!なんでここに入れちゃうの!?

などなど、あなたの投稿が漫画になるかもしれません。

※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)