スマホなどに送られてくる大量の「迷惑メール」。総務省の調査によると、1日に送られる迷惑メールは、約7.5億通以上もあるという。

さらに手口も近年はますます悪質で巧妙になり、中には入念な対策をすり抜けるものも出てきている。そこでNTTドコモが「#迷惑メール展」と題し、怪しいメールに騙されないよう見識を深める特設サイトを公開した。

出典:NTTドコモ(以下全て)
出典:NTTドコモ(以下全て)
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「#迷惑メール展」では、フィッシング詐欺メール等の実例をスマホのメールアプリそっくりな画面で3月18日まで紹介

迷惑メールは、「通販」「クレジットカード・銀行」「ETC」「携帯キャリア」「その他」のカテゴリに分けられ、2月15日の公開当初から件数は徐々に増加。3月2日時点では49パターンが閲覧できる。

最高10億Payが当たる!?

例えば「最高1,000,000,000Payが当たる」という迷惑メールでは、「獲得チャレンジに参加」や「重要なお知らせ」などの文言とともに、フィッシングサイトに誘導するURLが記載されている。

特設サイトでは、このような実例に加えて受け取った際の対策も解説し、このメールについては「不審なメールを受信した場合は削除しましょう」などと説明している。

スマホ風の表示
スマホ風の表示

また、JCBを騙った迷惑メールの実例では、アカウントに不審なログインが複数回あったとして、登録情報を更新するよう誘導。このようなメールへの対策として、「不正」など不安を大きく煽る言葉には注意してほしいという。

他にもAppleやメルカリ、佐川急便、ヤマト運輸など実在する企業を騙った迷惑メールが紹介されており、常に疑いながらメールを見るよう呼びかけている。

たしかに迷惑メールは巧妙化しており、一見すると本物のお知らせメールに見えてしまいそうだ。

金銭だけでなく個人情報が悪用される恐れも

では、その中でも今一番気をつける迷惑メールとはどのようなものなのだろうか? 最近は巧妙で悪質になっているというが、具体的にはどういうことなのだろうか?

「#迷惑メール展」PR事務局の担当者に聞いてみた。


――公開している迷惑メールは、どのような基準で選んでいる?

最近の傾向とお客様に注意頂きたい事例を鑑み、カテゴリ分け、掲載事例のピックアップをさせて頂きました。今後も施策期間中、各カテゴリごとの事例を随時サイトに追加掲載させて頂く予定です。


――いま1番注意したほうがいいのは、どんな迷惑メール?

やはりフィッシングメールです。最近は、アカウント情報を盗み取る迷惑メールも出てきており、金銭的な被害に合わせて日々生活する上での個人情報も悪用される危険性がございます。


――NTTドコモにも相談が寄せられている?

具体的な件数の回答は差し控えさせていただきますが、日々お客様からのご相談が一定数ございます。特にドコモを狙ったフィッシングが発生した時にはご相談が急増することが多いです。


――迷惑メールの騙す手口はますます悪質になっているというが、具体的には?

・興味をそそられる、感情に呼びかける内容になっている…これを見れば幸せがやってくる、今すぐ見なきゃ損等

・信用を利用する内容になっている…国や政府、自治体・実在する企業を名乗ってくる等

・恐怖をあおる(行動をせかしてくる)ような内容になっている…お金を払わないと裁判を起こす、端末がウイルス感染する等

・リンク先のwebサイトの作りが巧妙になっている…信頼できそうなドメイン名を利用していたり、本物のページと見分けがつきにくい

――公開後の反響は?

公式Twitterで投稿した最初のツイートは、1500件以上のリツイート、2000件以上のいいねがついており(公開時点)、Twitterにもトレンド入りするほど、大きな反響を頂いております。


――「#迷惑メール展」が終わったら、その後はどうやって注意を訴えていくの?

2022年3月中旬にはフィッシングSMSと判定されたSMSの受信を拒否する「危険SMS拒否設定」(無料)を提供を開始するなど、引き続き迷惑メールの被害をひとつでも少なくできるよう取り組みを進めてまいります
(参考:https://www.nttdocomo.co.jp/info/anti-phishing/

総務省の資料によると、昨年9月は1日あたりの電子メール総数が16億4156万通だったとしている。このうち7億4623万通が迷惑メールで、その割合はなんと45%以上にもなる計算だ。

今まで騙されなかった人も、これからもずっと安全とは言い切れない。最新の迷惑メールを勉強して、対策をしたほうがいいのかもしれない。