ドーピング問題で揺れるロシアのワリエワ選手のコーチが、選手の疲労回復に役立つ薬を探していたとロシアメディアが報じました。

ワリエワ選手のコーチ、エテリ・トゥトベリゼ氏らのチームは、2015年まで疲労回復効果のある薬「メルドニウム」を使っていましたが、2016年にWADA=世界反ドーピング機関が禁止薬物に指定しました。

そのためトゥトベリゼコーチは2019年、ロシアメディアへのインタビューで「メルドニウムが使えなくなる日を知っていた」と話し、「私たちは何か他の薬を探す必要があった」「選手が疲労から回復するために役立つビタミンのようなものが必要だった」と明かしていたということです。

今回、ワリエワ選手から検出された禁止薬物「トリメタジジン」は、「メルドニウム」と同じように持久力を高める効果があるとされていますが、トゥトベリゼコーチが「トリメタジジン」を使っていたかは分かっていません。

トリメタジジンをめぐっては、WADAがワリエワ選手の周辺にいるスタッフも調査するとしています。