道路に穴が…温泉噴き出す

白い煙が立ち上る道路。これは2月14日、佐賀県内で撮影されたものだ。道路に空いた大きな穴から温泉が噴き出したという。一体何が起きたのだろうか。

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異変は「日本三大美肌の湯」の1つとされる温泉地、佐賀県嬉野市の道路で起きた。嬉野温泉観光協会の関係者は去年末ごろ、道路での異変に気付いたという。

嬉野温泉観光協会 小野裕介さん:
年末ぐらいから湯気が道から急に湧き出しまして。何だろうということで調べていました。

約4年前に撮影された同じ場所の画像を見てみると、その時は道路に変わったところはない。

ところが、2021年12月末ごろに突然、道路のアスファルトに穴が開き温泉が噴き出し始めたという。大量に流れ出た温泉の影響で周囲のアスファルトは白く色が変わっている。

原因は配管の老朽化

こうした事態に、付近に住む温泉宿の従業員からも驚きの声が聞かれた。

温泉宿の従業員:
ビックリしましたよ、煙がもくもくと出てましたので。

道路の下から突然、温泉が湧き出たのだろうか?その原因は意外な理由だった。

嬉野温泉観光協会 小野裕介さん:
原因はここ(道路の下)を通っている温泉の配管があるんですけども、その老朽化で管がちょっと破れてしまって。それがちょっと漏れ出していたということですね。

温泉宿に源泉を引くために設置された配管が老朽化し、そこから漏れ出したという。さらに、その源泉の熱などで道路のアスファルトを溶かしたため、地上に噴き出してきたとみられている。

「高温のため手で触れないで」

配管を管理する会社が応急処置を一度行っているが、完全に防ぐには時間がかかる見込みだという。現場から20メートルほど離れた側溝からももくもくと煙が出ており、手をかざすと暖かい。

周囲の温泉宿などで、お湯の量などへの影響はないという。道路から噴き出している源泉の温度は約90度と高温のため、観光協会は手で触れたりしないよう注意を呼びかけている。

(イット!2月14日放送より)