約30年前に、映画を作りたいとアメリカ・ニューヨークに移住した環境活動家でドキュメンタリー映像作家の佐竹敦子さん。

息子が通っていた学校の食堂にごみが散乱していた光景に衝撃を受けたことがきっかけで、子供たちにごみを減らし、環境問題を学んでもらう活動を始めた。

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「当時は2007年くらいだったので、学校現場はリサイクルも何もできていなくて。子供たちにとって、自分が出しがごみが、どういう人にどういう影響を与えるいるのかを理解することが、すごく大事だと気づいたんです」

映画を通して世界にメッセージ

佐竹さんは学校でリサイクル当番制度を作り、ごみの量を約10分の1まで削減。仲間と共に発砲スチロールの使い捨て容器を学校からなくす運動も行った。

そして学校に働きかけ、週に一度の特別授業も実施。自分たちが出したごみの重さを測り、分別がきちんとできているかを調査。どうすればごみを減らせるのかをみんなで考えていった。

さらに、子供たちの活動を記録したドキュメンタリー映画「マイクロプラスチック・ストーリー~ぼくらがつくる2050年~」も制作。

世界40カ国以上で上映され、マイクロプラスチックが気候変動に及ぼす影響を、子供たち自身の言葉で伝えた。

佐竹さんは「教えていくのではなくて、一緒に活動する。大人が子供たちと同じ方向を向くことによって、『この人たちは本当になんとかしようと思っているんだ』と子供たちが思い、大人について来てくれる。だから、いつもその視点を大事にしています」と語った。

「フューチャーランナーズ~17の未来~」
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