2月4日夜、開会式が行われ、17日間の戦いがスタートする北京五輪。

開会式に先立ち行われたフィギュアスケート団体戦では、宇野昌磨選手(24)が自己ベストを更新し、日本チーム初のメダルに向け好発進を見せた。

フィギュア宇野昌磨 自己ベストで好発進

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日本のトップバッターとして登場した、平昌五輪・銀メダリストの宇野昌磨選手。

ショートプログラム冒頭の4回転フリップを完璧に着氷し、3.30の高い出来栄え点を獲得すると、勝負を決める連続ジャンプへ。

4回転トゥループ+3トゥループの連続トゥループをきれいに着氷させた宇野選手は、演技後半で最後のジャンプになるトリプルアクセルにも成功。

ノーミスの演技で得点を伸ばし、自己最高となる105.46点をマークした。

得点発表時、大きな拍手があがった宇野選手の演技。

大会直前、コーチをつとめるステファン・ランビエール氏の新型コロナ陽性が明らかになり、急遽コーチ不在のまま出場した宇野選手だが、プログラムの難易度を落とすことなく“攻めの滑り”を貫いた。

宇野昌磨選手
すごい迷惑をかけたくはないなという思いはあったんですけれども、ただ『失敗したくない』という後ろ向きな気持ちで試合に挑むことだけは絶対に避けたいなって思っていたので、しっかりそこら辺は自分で切り分けることができ、本当にダメだったら真剣に謝ろうって思っていました。今回は練習通りの体の状態。動きすぎず、動かなさすぎず、全然焦りもせずすごく冷静に跳べていたので、すごく練習通りのまま演技していました

その後、世界チャンピオンのネイサン・チェン選手が完璧な演技を披露。羽生結弦選手の世界最高得点に迫る111.71点をたたき出し、トップに立った。

団体戦のポイントは順位に応じて与えられるため、2位の日本はこの時点で9ポイントを獲得し、好発進となった。

女子SPは6日…初の表彰台を狙う日本

その後、アイスダンスでは小松原ペアが息の合ったリズムダンスの演技で7位。

ペアのショートプログラムでは三浦・木原ペアがパーソナルベストとなる高得点で4位に入る大健闘を見せた。

三浦璃来選手:
オリンピックという本当に大きな試合にパートナーと、そしてコーチと一緒にいられることにすごく幸せだと感じながら滑っていました

3種目を終え、日本は20ポイントを獲得し中国に1点差の4位。

フィギュア団体戦で初の表彰台を狙う日本。6日に行われる女子ショートプログラムに誰が出場するかはまだ明かされておらず、その終了時点で5位までのチームがフリーへと進出する。

(「イット!」2月4日放送分より)