5年に1度開かれるNPT=核拡散防止条約再検討会議を前に、アメリカ・ニューヨークの国連本部で原爆展が開かれている。
国連のメインエントランスロビーで開かれている原爆展には、広島と長崎の被爆の実情を伝えるパネルや世界の核兵器の現状が展示されている。

核兵器廃絶を目指して活動してきた被爆者のコーナーでは、アメリカのオバマ元大統領と広島で
面会し、今年10月に亡くなった広島県被団協(原爆被害者団体協議会)の元理事長・坪井直さんの取り組みも紹介されている。
見学者の女性は、取材に対して「核兵器のない世界を期待したいですが、もしかすると、私たちはその逆方向に近づいていることを恐れています」と話していた。
新型コロナウイルスの影響で、3度延期されたNPT再検討会議は、22年1月に国連本部で開かれる予定で、前回は採択できなかった核軍縮に向けた合意文書を今回は採択できるかが焦点となっている。
