札幌市の商業施設で男が暴れて逮捕された事件を受けて、苫小牧市の商業施設で2021年12月13日、訓練が行われた。最近使用されることが多い「さすまた」の注意点も聞いた。
不審者役:
おれが何した~
警察官:
暴れんなっ
"本番さながら"の不審者対応訓練
苫小牧市の商業施設では、不審者が店内で暴れたとの想定で防犯訓練が行われた。
従業員など約40人が参加し、商品などの物を投げつける不審者役の警察官に対し「さすまた」を使って動きを封じる方法などを確認。
イオンモール苫小牧 モールマネージャー 松川陽一さん:
安心安全でお客様を避難させること、警察と合同で迅速に対応できる体制を訓練しながら作っていきたい
12月6日に札幌市西区の商業施設で男が暴れて逮捕された事件でも実際に使われていた「さすまた」。一体どう使えば、効果的なのだろうか。
「さすまた」の効果的な使い方は…
苫小牧警察署 若狭秀次 生活安全課長:
距離を保って相手の目や足をなるべく動かし続けてけん制する
実際に記者が警察が使う「さすまた」を体験してみると…
三上侑希 記者:
動けません。さすまたが目に入りそうになって怖かったです
「けん制」する道具として使うのがポイントに
苫小牧警察署 若狭秀次 生活安全課長:
習熟すると強力な武器になるが、使い方を誤ると相手に奪われてしまい凶器を渡す形になる。あくまでも相手を威嚇する道具として、けん制するために使ってください
北海道内の商業施設では、11月に根室市でも少年が店員を刃物で切り付ける事件もあり、警察が注意を呼びかけている。
苫小牧警察署 若狭秀次 生活安全課長:
命を守ることが一番大事なので、なるべく早く気づいて逃げる。従業員の方はなるべく早くみなさんに知らせ、警察に通報してもらいたい
(北海道文化放送)