警視庁は、違法な運転が多発している電動キックボードの取締りを、10日から強化している。
基本的に「原付バイク」として扱われる個人所有の電動キックボードの運転には、免許証やナンバープレートが必要で、ヘルメットの着用も義務づけられている。都内では、利用者の急増に伴い、ルール違反も増え、事故も相次いでいた。

これまで警視庁は、違反者への指導・警告にとどめてきたが、10日からは悪質な違反について反則切符の交付対象とする。電動キックボードを運転して信号無視をしたり歩道を走るなどの違反をすると反則金の納付が必要となり、酒気帯び運転には免許取り消しの行政処分が行われることになる。

電動キックボードが絡む事故は、去年は統計を取り始めた6月以降、3件確認された。今年は、11月末時点で60件発生し、このうち16件はケガ人を伴う人身事故だった。取り締まり強化初日の10日、渋谷警察署管内では、歩道走行などで2人が取り締まりを受けた。
