東京都は、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」をめぐって、緊急対策に乗り出す。独自の検査方法を確立し、監視を強化する他、宿泊療養施設を増強させる方針だ。3日の定例会見で、小池知事は、「総力をあげて、先手先手で対策を講じる」と述べた。

東京都は、オミクロン株を判別する独自の検査方法を確立、ゲノム解析により、感染状況の監視を徹底させる。また陽性者だけではなく、濃厚接触者の待機場所としても活用するため、ホテルなどの宿泊療養施設を増強。
これまでの1750室から、およそ3400室まで増やす方針だ。さらに、オミクロン株の陽性者が出た場合、感染経路の特定など、積極的疫学調査の対象を拡大させるという。
これまで、オミクロン株は、国内で2例確認されている。濃厚接触者として扱われている184人のうち、85人が都内にいて、健康観察や、2日1回の検査が行われている。これまでに発熱などの症状を訴えている人はいないという。